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「新しい弟子を手に入れたそうじゃな、皇帝。それともこう呼ぶべきかのう? ダース・シディアスと」
―ダース・シディアスに対し、ヨーダ[出典]

銀河皇帝(Galactic Emperor)は、銀河帝国の国家元首の肩書である。単に皇帝、あるいはシス皇帝(Sith Emperor)と呼ばれることもあった。銀河皇帝の権力の中枢である玉座の間は、銀河帝国の首都惑星であるコルサント連邦地区に位置するインペリアル・パレスにあった。この建物はもともとジェダイの本部で、帝国時代以前はジェダイ・テンプルとして知られていた。

19 BBY銀河共和国独立星系連合の間のクローン戦争終結し、ジェダイ・オーダー壊滅した際、シーヴ・パルパティーン最高議長によってニュー・オーダー宣言が行われ、共和国が帝国へ再編されると同時に、パルパティーン自身がその初代皇帝となった。シスの暗黒卿ダース・シディアス”という裏の顔を持つパルパティーンは、帝国を統べる皇帝となることで、シスによる銀河系支配という1,000年越しの計画を成就させた。

皇帝による帝国支配は、建国からおよそ20標準年4 ABYに発生したエンドアの戦いでパルパティーンが亡したことにより、終止符が打たれた。マス・アミダ大宰相ガリアス・ラックス元帥といった政治および軍事的指導者たちが権力の空白を満たそうとしたものの、どちらの試みもうまくはいかず、ジャクーの戦いで大敗を喫した帝国は新共和国への降伏を迫られ、銀河内戦と帝国時代が幕を閉じることになった

権限[]

「諸君、帝国元老院の事は、もう心配する必要はなくなった。皇帝が元老院を永久に解散させたという知らせを、たった今受け取ったばかりだ。旧共和国の最後の残党は一掃された」
ウィルハフ・ターキン[5][出典]

銀河皇帝は第一銀河帝国の絶対主権者である。[6] 銀河共和国の晩年に、戦時下の銀河元老院において権力を拡大した最高議長の地位に代わり[1][7]、銀河皇帝は国家の政治および軍事情勢に関する究極的な最高権威となった。[6] そのため皇帝は帝国軍による惑星規模の征服活動を要請したり[8]帝国元老院を解散して、その管理能力を地方の宙域総督へ移譲する等[9]、帝国国家全体に影響を及ぼす政策を一方的に実行することができた。[6] また皇帝は自らの権限を他者に委任することができ、自らの意志の延長でるところの部下たちを利用して銀河系を統治していた。[8] 当初、皇帝の銀河支配権に立ち向かえる存在はほとんど存在しなかったが[10]、やがて民主主義の復活を求める共和国再建のための同盟が台頭することになった。[11]

歴史[]

シーヴ・パルパティーン[]

「銀河の安全と安定を恒久的に維持していくために、共和国は解体・再編され、新しく第一銀河帝国が誕生する! より安全で安定した共同体に変わるのだ!」
―パルパティーン[出典]
Declaration

銀河帝国の設立を宣言する共和国最後の最高議長、シーヴ・パルパティーン

19 BBYクローン戦争終結した後[12]1,000年にわたって存続した銀河共和国は、銀河元老院のシーヴ・パルパティーン最高議長によるニュー・オーダー宣言によって銀河帝国へと再編された。[1] パルパティーン議長の正体はシスの暗黒卿ダース・シディアス”であり、彼こそ共和国と独立星系連合間のクローン戦争を画策し、ジェダイ・オーダー壊滅を仕組んだ張本人だった。ジェダイという邪魔者の排除に成功したシディアスは1,000年続いた民主主義国家を乗っ取ることで銀河元老院を支配下に収め、自らを銀河皇帝と称してシスによる絶対統治を実現した。[6] 究極的な権力を手に入れることに成功した皇帝は、これ以上2つの顔を使い分ける必要はなくなり[13]、“皇帝パルパティーン”として恐怖と暴政によって銀河系を支配しつつも[6][13]、思考と行動の両面でダース・シディアスとして活動することができるようになった。[6]

およそ20年の間、シディアスが皇帝の地位を脅かされることはほとんど無かった。[10] この時代、シディアスは敵対勢力を排除し、共和国の国境の先にある星々に帝国軍を差し向けて領土を拡大に努め、自身の支配権を固めた。[8] 0 BBYには帝国元老院を拡大し、各地方の総督たちが皇帝の意思のもと独自に領域を支配できるようになった。[9] しかしシディアスによる銀河支配の試みは、各地に散らばった反乱分子の団結を招いた。彼らは共和国再建のための同盟(反乱同盟)として結束し[8]、皇帝を倒して民主主義国家を再建するための抵抗運動を開始した。[11]

First Death 2

帝国の凋落のきっかけとなったパルパティーンの死

反乱同盟とのあいだに繰り広げられた銀河内戦の間、シディアスは銀河皇帝に歯向かう反乱者の撲滅に力を注いだ。4 ABY、彼は同盟軍エンドアで罠にかけ、反乱者を一度に滅ぼそうと企んだ。しかし彼はエンドアの戦いのさなかにシス・アプレンティスダース・ヴェイダーの裏切りに遭い、命を落とした。[2] この戦いの後、帝国宇宙軍の残党は次の皇帝を決定するために再集結する。[14] しかし知られている限りパルパティーンには家族がおらず、権力の座に留まり続けると思われていたことから、皇帝の座がどのように継承されるべきか、その方法は明らかではなかった。[4]

マス・アミダ[]

Grand Vizier Amedda

エンドア以降、帝国を一つにまとめようと奮闘したマス・アミダ

マス・アミダ帝国統治評議会大宰相を務めていたことから、4 ABYにパルパティーンが死んだ際に代理の皇帝となった。しかしアミダは皇位を掌握したにも関わらず、その実態はわずかな権限しか持たない表面的な支配者に過ぎず、コルサントのインペリアル・シティに広がるあらゆるセクターが彼の統治に反抗した。その結果、アミダは官庁街から外へ出ることもできず、孤立を強いられることになった。また、ガリアス・ラックス元帥はアミダからの支援要請を拒否した。自身が思い描く新帝国のヴィジョンに、アミダが支配する帝都が入り込む余地は微塵も無いと考えていたラックスは、レイ・スローネ大提督がアミダ“皇帝代理”に援軍を派遣するのを許可しなかった。結果的に、ラックスは5 ABYにアミダの権限と影響力を乗っ取ることに成功した。[4]

自らの置かれた状況に絶望し自暴自棄になったアミダは、自分よりも重要な標的は他にいないだろうと信じ、惑星ヴェルーシアにおける秘密会合で新共和国側に降伏して捕虜になろうとした。しかし新共和国のモン・モスマ議長プリンセスレイア・オーガナは、アミダは皇帝というよりむしろ管理者のような立場に近いと考え、申し出を拒否した。彼女たちはアミダに、銀河帝国の全面降伏に関する署名を行うつもりなら、そのために必要な権力を取り戻すべきだと迫った。望みを叶えられぬままコルサントに戻ることになったアミダは、インペリアル・パレスのバルコニーからの飛び降り自殺まで考えるようになった。しかしアミダは最終的にラックス元帥を倒すためレイ・スローネと手を結び、ラックスの過去の調査と、ニュー・オーダーの保護に着手した。アミダはスローネを援助することで、未来の帝国における自分の地位を確保しておこうと考えていた。[4]

ガリアス・ラックス[]

Admiral Sloane-SWGA

ラックスが銀河支配の表看板として打ち立てたレイ・スローネ大提督

援軍の要請を断られて以来、コルサントの支配権をほとんど失ってしまったマス・アミダとは対象的に、ガリアス・ラックスはパルパティーンの死後、巧みに権力の座にのし上がった。また帝国のエージェントであるウィンダム・トラデュシアの言を借りれば、ラックスはそれでいてなおかつ亡き皇帝に仕え続けていた。ラックスは公の場に姿を現して銀河系を支配するよりも、シャドウ評議会と呼ばれる新しい統治機構の長として帝国を支配することを好み、パルパティーンに代わる表向きの支配者を影から支えた。[4]

ラックスは事実上の皇帝であり、トラデュシアも彼を“皇帝ラックス”と呼んでいたが、本人はその称号を名乗らず、玉座の影に隠れた権力者として帝国を支配するという考えを貫き、“帝国の助言者”を自称した。ラックスは表向きにはアミダを帝国の指導者として扱い、このシャグリアンの“代理皇帝”をコルサントのインペリアル・パレスに事実上監禁していた。また、現在の帝国を一度完全に破壊するつもりであったラックスは、自らのプランに欠かせないブレンドル・ハックス司令官を除き、シャドウ評議会のメンバーを惑星ジャクーで全滅させるつもりだった。[4] しかしラックスは彼のやり方に反発したレイ・スローネによって計画を妨害され、ジャクーの戦いで破滅した。その後、帝国は銀河協定によって新共和国への降伏を迫られ、銀河内戦に終止符が打たれた。[3]

呼称[]

「断る。ダークサイドには転向しない。あなたの負けだ、殿下」
ルーク・スカイウォーカー[出典]
SidEmp

皇帝パルパティーン

シーヴ・パルパティーンが銀河皇帝の時代、皇帝を指す敬称として Majesty が用いられ、皇帝に対する直接の呼びかけには陛下(Your Majesty)が使われた。[1] また他にも Highness と、直接の呼びかけとして殿下(Your Highness)があった。[2] しかし、非公式な文章や日常的な会話の中では(帝国軍の将校の間でも)、パルパティーンは単に皇帝(the Emperor)と呼ばれていた。[9] 帝国が誕生したばかりの頃、クローン・トルーパーはしばしば皇帝をサー(Sir)や閣下(My Lord)と呼んだ。[1]

皇帝に対して独自の呼称を使う者もいた。例えばパルパティーンのシス・アプレンティスで、彼の正体を知るダース・ヴェイダーの場合、フォースのダークサイドについて学ぶ師弟関係を反映し、シス・マスターにあたる皇帝をマイ・マスター(my master)と呼んだ。[2] またヴェイダーは皇帝の所有格を表現する際に一般的な your ではなく thy(汝の)を使うことがあった。[2][15]

皇居[]

Blue Glass Arrow 詳細はジェダイ・テンプルを参照
Imperial Temple

インペリアル・パレス

クローン戦争が終結した後も、ダース・シディアスは共和国の首都であったコルサントから銀河系の引き続き統治を続けた。帝国時代、コルサントはインペリアル・センターとも呼ばれるようになった。シディアスは皇帝としてインペリアル・パレスを首都惑星における新しい拠点に定めた。[16] 帝国が台頭する以前、この建物はジェダイ・オーダーの本拠地として機能し、ジェダイ・テンプルと呼ばれていた。[17] ジェダイ・オーダーが壊滅した後、皇帝はテンプルの大規模な改築を行い[16]、個人的な住居として使用するようになった。[17]

5 ABY当時、エグゼクター級スター・ドレッドノートラヴェジャー>がガリアス・ラックスの旗艦兼移動本部としての役割を果たしていた。この軍艦にはレクリエーションを目的としたラックスの個人的な庭園があった。[4] アキヴァの反乱当時、帝国宇宙軍に現存する最後のスーパー・スター・デストロイヤーとみなされていた<ラヴェジャー>は[18]、銀河内戦の最後の大会戦であるジャクーの戦いで破壊された。[3]

皇帝の一覧[]

在位期間 画像 人物
19 BBY[1]4 ABY[2] Emperor Sidious シーヴ・パルパティーン[1]
4 ABY~5 ABY[3][4] Mas Amedda SWE マス・アミダ (代理)[3]
5 ABY[3][4] ガリアス・ラックス (事実上)[3]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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