震盪ミサイル(Concussion missile)はミサイルの一種で、着弾時に高速のプロトン粒子の雲を放つエネルギー弾頭である。[1] 震盪ミサイルの弾頭は一般的に誘導コンピューターと推進システムを備えており、目標に向かって自律的に巡航することができた。しかし射程距離は短く、静止した標的や、ゆっくりと動く標的に対して効果を発揮した。そのため宇宙戦においては主に主力艦のシールド発生装置を破壊するために使われた。[2] エンドアの戦いでは、<ミレニアム・ファルコン>から発射された震盪ミサイルが第2デス・スターの反応炉に致命的ダメージを与え、バトル・ステーション全体を巻き込む爆発を引き起こした。[3]
概要[]
震盪ミサイルは一種のエネルギー武器で、着弾時に弾頭から高速でプロトン粒子を雲状に放出する強力な兵器である。[1] 着弾地点だけでなく、その周辺の機械や機材にも被害をもたらした。[4] 震盪ミサイルの装甲化されたチューブには誘導コンピューターと自動誘導センサー、推進システムが内蔵されており、設定された攻撃目標まで亜光速で自律して巡航することができた。また偏向シールド発生装置が外殻をエネルギー・シールドで包み込み、ミサイルを保護した。プロトン魚雷と同様、震盪ミサイルは極めて強力な弾頭をシールドで守られた標的へ運ぶことができるが、最大射程距離は700メートルほどであり、短距離兵器特有の欠点を抱えていた。[2]
震盪弾は大気圏において甚大な破壊力を発揮する兵器であり、震盪ミサイルはもともと大気圏内での爆撃用に設計されていた。しかし静止した標的や、ゆっくりと動く標的に対してきわめて有効な誘導センサーが内蔵されており、宇宙戦においても重宝された。震盪ミサイルは一般的に2発続けて発射された。1発目で敵のエネルギー・シールドを貫通し、シールド発生装置と装甲プレートを破壊した後、数秒遅れで着弾する2発目によって無防備な標的に最大限のダメージを与えるためである。震盪ミサイルが大気圏で炸裂した場合、弾頭が引き起こした音の衝撃波(ソニック・ブーム)が大地に激しい揺れをもたらした。また宇宙では主に主力艦のシールド発生装置を破壊するために用いられ、無防備になった敵船に続けてターボレーザーによる攻撃が行われた。[2]
震盪ミサイルの一種であるゴリアテ・ミサイルは極めて大きな爆発を起こすため、集団の敵に対して威力を発揮した。撃ち落されても爆発を起こすことから回避が困難であり、ミサイルをかわす素早い敵機に対しても効果的だった。[5]
震盪ミサイル発射装置は、超軽量アサルト・ビークルやアロー23ランドスピーダーといった地上用の乗り物や[6]、Aウイングなどのスターファイター[7]、アーキテンス級軽クルーザーなどの軍艦[8]、初代および第2デス・スターといったバトル・ステーションに至るまで、さまざまなスターシップやビークルに搭載されていた。[9] 銀河帝国やファースト・オーダーは民間船が震盪ミサイルやその発射装置を搭載することを法律で禁じていた。[2]
歴史[]
密輸業者のハン・ソロは自身のコレリアン・エンジニアリング社製YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>にアラキッド・インダストリーズ社製の震盪ミサイル発射装置を追加し、アラキッドやダイメック社を含むさまざまな製造企業の震盪ミサイルを発射できるようにした。[2] 4 ABYに発生した[10] エンドアの戦いでは、ランド・カルリジアンとナイン・ナンが操縦する<ファルコン>が第2デス・スターの内部に突入し、反応炉に2発の震盪ミサイルを撃ち込んで、このバトル・ステーションの破壊に貢献した。[3]
主な震盪ミサイルの種類[]
主な震盪ミサイル製造企業[]
登場作品[]
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参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 クロス・セクション
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 YT-1300 ミレニアム・ファルコン オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
- ↑ 4.0 4.1 TIEファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 Star Wars:スコードロン
- ↑ スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- ↑ ポー・ダメロン:フライト・ログ
- ↑ アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ Starships and Speeders
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス