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「私は君が生まれる前から民を導いてきた。百を超す星が戦いで栄え、滅びるのを見て来たのだ。これが分離主義者の仕業でないなら、悪意を持った別の敵の仕業だ。我がパントラの安全を脅かす者は許せない」
―チー・チョー書記長[出典]

1日戦争(One-Day War)はクローン戦争中の21 BBYに極寒惑星オルトー・プルトニアで発生した短期間の戦争である。この戦いが始まる前、銀河共和国パントラン議会の依頼に応え、オルトー・プルトニアにグリッド・ステーションと呼ばれる基地を建造した。ところが、この惑星の先住民であるタルズ種族が基地を攻撃し、駐屯部隊のクローン・トルーパーを皆殺しにしてしまった。また、分離主義勢力が密かに建造していた前哨基地も、同様にタルズの攻撃で壊滅する。ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカーは、基地との連絡が途絶えた原因を探るためパントランの代表者たちとともにオルトー・プルトニアを訪れ、この星に先住民がいたことを突き止めた。ジェダイはタルズの酋長タイ=センと平和的な交渉を試みたが、パントランのチー・チョー書記長はタルズを敵対者と見なし、自分たちの“領土”であるオルトー・プルトニアから先住民を一掃すると宣言した。

クローン・キャプテンレックス率いるトルーパー部隊がチョー書記長の護衛任務にあたる中、2人のジェダイはパントランのライヨ・チューチー元老院議員とともに紛争を解決する手段を話し合った。タルズの戦士と共和国軍のあいだに戦いが始まると、チョー書記長は投げに貫かれて致命傷を負う。レックスは書記長をBARCスピーダーに乗せて戦場から退却したが、崖の端でタルズの部族に追い詰められてしまった。タイ=センとレックスの部隊がそれぞれ最後の戦いに備えていた時、ケノービ、スカイウォーカー、チューチーがリパブリック・ガンシップで戦場に駆け付け、両者の間に割って入った。パントラの議会から和平交渉の全権大使に任命されたチューチーは、タイ=センとの一対一の話し合いで戦いに終止符を打ち、種族間に平和をもたらした。

背景[]

「どうせ野獣並みの連中だ。約束など意味はない! 信用できぬ」
オルトー・プルトニアにて、パントランチー・チョー書記長[出典]
GlidStationInvestigation-T

共和国軍基地の襲撃の跡

クローン戦争中、銀河共和国衛星パントラパントラン種族から要請を受け、彼らが領有権を主張している惑星オルトー・プルトニアの氷原に、分離主義勢力によるパントラ星系侵略を警戒するための軍事基地[1] グリッド・ステーション[4] を建設した。一方、分離主義者たちもまた密かにこの極寒惑星に侵入し、バトル・ドロイド前哨基地を設立していた。しかし、侵略者たちの勝手な活動に怒った先住民のタルズ種族は[1]21 BBY[3] グリッド・ステーションを攻撃してクローン・コールド・アサルト・トルーパーを皆殺しにし、分離主義者の基地でバトル・ドロイドを1体残らずすべて破壊した。グリッド・ステーションとの連絡が途絶えた後、ジェダイ最高評議会ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカークローン・トルーパー部隊をオルトー・プルトニアに派遣し、真相を調査させることに決めた。ケノービとスカイウォーカーはパントランの政治家であるライヨ・チューチー元老院議員パントラン議会書記長を務めるチー・チョーらを伴い、極寒惑星に降り立った。[1]

惑星の雪原にLAAT/iガンシップを着陸させると、ケノービとスカイウォーカーはグリッド・ステーションの近くでチョー書記長やチューチー議員と顔を合わせ、ともに基地の中へ足を踏み入れた。基地の司令センターの周囲には氷結したクローン・トルーパーたちの体が散乱しており、チョー書記長は連合軍がこの星へ侵入したに違いないと決めつけた。しかし、床に落ちていたクローンのヘルメットで貫かれていることに気づいたケノービは、書記長の説を否定した。クローン・キャプテンCT-7567(レックス)の報告で、付近に分離主義者の基地があることが明らかになると、ケノービとスカイウォーカーはクローン数名を連れフリーコ・バイクで現地へ赴く。彼らはXTビートル・トランスポート2台を連結させた前哨基地の中へ入り、ここでも共和国基地と同様の襲撃が行われたことを知った。ケノービはB1バトル・ドロイド685が残したホログラム通信記録を発見し、襲撃者の正体がこの星の先住民であることを突き止める。その後、ケノービとスカイウォーカーはタルズの村を訪れてメドチャ・ウォントと出会い、部族を率いるタイ=セン酋長に対面を求めた。タルズは銀河ベーシック標準語を話せなかったが、スカイウォーカーは2種族が握手している絵を描いて友好を求め、パントランの代表者との話し合いに参加してほしいと伝えた。[1]

Thi-Sen and Talz

チョーの言葉をタルズに通訳するC-3PO

グリッド・ステーションに戻った後、ケノービとスカイウォーカーはオルトー・プルトニアに先住民がいたことをチョー書記長やチューチー議員に伝えた。チョーはタルズを攻撃して追い払うべきだと主張したが、ジェダイが話し合いの約束をつけてきたため、仕方なく会合場所に同行した。彼らはフリーコ・バイクやBARCスピーダーに乗って分離主義勢力前哨基地の近くへ向かい、タイ=セン酋長と対面する。タイ=センはプロトコル・ドロイドC-3POによるタルジ語の通訳を介して共和国やパントランに対する友好の意を表明し、あまり自分たちの土地に長逗留してほしくないと伝えた。するとチョーは穏やかな雰囲気を破って会話に割って入り、オルトー・プルトニアはパントランの保護領であり、タルズが自分たちに出て行けなどと命じる権利はないと言い放ってタイ=センを激怒させた。ジェダイやチューチー議員の願いもむなしく交渉は決裂し、チョーとタイ=センは種族間の戦争開始を宣言する。キャプテン・レックスはチョーの指令に従うべきかどうかスカイウォーカーに意見を求め、書記長の身を守るよう指示された。チョー、レックス、クローン兵士たちがフリーコ・バイクやBARCスピーダーに乗って去った後、スカイウォーカー、ケノービ、チューチーは戦いを止める方法について話し合った。ジェダイの助言のもと、チューチーは書記長の決定を覆すため母星パントラに連絡を取り、下院議長にオルトー・プルトニアの現状を報告した。[1]

戦い[]

「太陽の子、偉大なるタイ=センはお前たちに退去を命じる。さもなくば戦いだ、と」
「戦いか。願ってもない」
―タイ=センの通訳を務めるC-3POとチー・チョー書記長[出典]
Chi Cho leading attack

共和国軍を率いるチョー書記長

チョー書記長とレックスの率いるスピーダー部隊は、雪の降る峡谷でナーグラッチにまたがったタルズの戦士と相対した。チョーから攻撃を命じられたレックスは、スカイウォーカー将軍の指令は書記長の護衛だけだと反論したが、タルズの攻撃が激しさを増したため応戦を余儀なくされた。タルズは投げ槍を使ってチョーのグループを攻撃し、数名のクローンを殺害する。レックスがタルズのナーグラッチと衝突してフリーコ・バイクから降りると、チョーと他の兵士たちもレックスのリードに従って乗り物から降り、車両を並べて防衛用の円陣を形成した。しかし、タルズはバリケードの中に向けて次々と槍を投げ込み、チョー書記長を警護していた2名のパントラン・ガードの命を奪う。[1]

タルズは投げ槍の攻撃を継続しつつ、ナーグラッチにまたがった戦士を円陣の中へ突撃させた。レックスはハンド・ブラスターで応戦し、数名の戦士を倒したが、彼ら全員を撃退することはできず、チョーと部下たちに退却を命じた。チョーは未開の部族に背を向けて逃げ出すのを拒んだが、その後すぐ投げ槍に胸を貫かれ、致命傷を負う。レックスはチョーに止めを刺そうとするタルズを倒し、書記長をBARCスピーダーの機体に乗せて戦場から走り去った。その頃、グリッド・ステーションから飛翔したLAAT/iガンシップの中では、ケノービ、スカイウォーカー、チューチーがパントラン議会のメンバーと連絡を取っていた。パントラン議会はタルズに宣戦布告したチョー書記長の行動を越権行為とみなし、彼を解任することに決めた。議会からパントランの全権大使に任命されたチューチー議員は、経験豊かなジェダイたちにタルズとの交渉を頼んだが、ケノービはこの問題を解決できるのは当事者である議員だけだと答えた。[1]

Battle of Ord Plutonia

タルズと戦うレックス

レックスとクローン・トルーパーの生存者たちは峡谷の中をスピーダーで走り抜けたが、途中でタイ=センの戦士たちに待ち伏せされ、棍棒の攻撃で数名のトルーパーを失った。間もなく共和国の兵士たちは崖の端に達し、氷でできた橋を通過しようとしたが、両勢力が接近したことで橋が崩れ落ち、2名のトルーパーがスピーダーもろとも崖の底に落下してしまった。崖の行き止まりに追い詰められたレックスたちは、スピーダー・バイクから降りて防衛線を張り、ブラスターで数名のタルズ戦士を倒した。[1]

タルズの部族がクローン・トルーパーの生存者に最後の攻撃を仕掛けようとしていたとき、ジェダイのLAAT/iガンシップが戦場に到着し、レックスたちの近くに着陸した。スカイウォーカーやケノービがガンシップから降りてくると、レックスはこの戦いで11名の部下を失ったことを報告した。息も絶え絶えのチョーは、自分が死んでもタルズとの戦いを続けるようチューチーに命じたが、彼女は議会が書記長を解任したことを伝え、タルズと和解するつもりだと答えた。チョーは議会の対応に驚き、ショックを受けながら息を引き取った。その後、チューチーはC-3POを引き連れて両勢力の間に歩みだし、タイ=センと一対一の対話に臨む。彼女は、民のために死ぬのは尊い犠牲だが、民のために生きるのはそれ以上に尊いことだと語り、槍を地面に突き刺してこれ以上戦う意思がないことを表明した。するとタイ=センも自らの槍を地面に刺し、彼女の言葉に応えた。チューチーはこの先オルトー・プルトニアを対等な交渉相手として扱うつもりだと告げ、種族間に和平をもたらした。[1]

その後[]

「これでパントラとタルズのあいだに平和が築かれました。でも大切なことをお忘れなく」
「何でしょう、マスター・ケノービ?」
「続けることです、議員。末永くね」
―オビ=ワン・ケノービとライヨ・チューチー議員[出典]

和平協定が成立した後、タイ=センはタルズの戦士を率いて戦場から去っていった。ケノービとスカイウォーカーはチューチー議員の見事な交渉術を褒めたたえ、タルズとパントランのあいだに平和が実現したことを祝った。紛争が終わり、オルトー・プルトニアを離れるためガンシップに乗り込んだとき、ケノービは今後もこの平和を恒久的に維持し、人々の模範となるようチューチーにアドバイスした。[1]

オルトー・プルトニアの戦いの後、パントラン議会はノットルウィスキー・パパノイダ男爵を新しい書記長に任命した。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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