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「私はC-3PO。ヒューマン=サイボーグ・リレーションズです」
C-3PO[出典]

3POシリーズ・プロトコル・ドロイド(3PO-series protocol droid)はサイボット・ギャラクティカ社ナブーの侵略以前に製造開始したプロトコル・ドロイドの機種である。高性能なトランラングIIIコミュニケーション・モジュールを搭載しており、600万を超える言語を流暢に話すことが可能だった。高度なコミュニケーション能力を備えていた3POユニットは人気シリーズとなり、発売以来プロトコル・ドロイド市場を席巻した。しかし一方で、このドロイドは性格が曲がりやすいという欠点もあった。アナキン・スカイウォーカーが少年時代に再構築した3POユニットのC-3POは、クローン戦争銀河内戦、そしてレジスタンスファースト・オーダー戦争で重要な役割を果たした。

特徴[]

「私は600万を超える通信手段に精通しております」
―C-3PO[出典]
PrissyAndPrissier-ST

K-3POとC-3PO

サイボット・ギャラクティカ社によって製造された[1] 3POシリーズ・プロトコル・ドロイド[3]、全長1.7メートル[2] ヒューマノイド型のプロトコル・ドロイドである。体重は75キログラム。大きく開いたフォトレセプターと、音声ジェネレーターやボコーダー・プレートを内蔵したを備え、胸部フレームはデュラスチールでできていた。胸部に丸いメイン充電ソケットが配置され[3]、下腹部は柔軟性のためプレートが無く[10]、パワーバス連結ケーブルが露出していた。メモリー・バンクは頭部にあり、頭頂部にマイクロ波エミッターおよびセンサーが搭載されていた。[3]

3POユニットは標準装備として高度なトランラングIIIコミュニケーション・モジュールを頭部に搭載し、洗練されたプロトコルおよびパーソナル・アシスタント・プログラミングを施されていた。このドロイドは600万を超える言語を自在に操ることができ、データベースに含まれていない言語も[3]、音声パターン・アナライザの力を借り[4]、高度なパターン分析を駆使して翻訳することが可能だった。[3] 他のドロイドと同じく、3POユニットも多くは安価なパーツからできていたが、トランラングIIIは非常に高価で貴重なコンポーネントだった。[11] 3POは論理処理ユニットとしてAA-1ヴァーボブレインを搭載しており[4]、この中央処理装置によってコミュニケーション能力の制御が決定づけられていた。[12] 3POシリーズは首元に高感度の嗅覚センサーを備えており、ジオノージアンのようにフェロモンを使ってコミュニケーションをはかる種族にも対応することができた。ただし自身からフェロモンを発して相互コミュニケーションをとることはできなかった。[3]

3POシリーズ・プロトコル・ドロイドは定期的なメンテナンスを前提に設計されていたため、手足、ボディ、頭部などのセクションが独立したモジュール式になっていた。そのため各ユニットを簡単に取り外して修理や交換が可能な他[3]、電流の過負荷といったダメージを受けたとしても、被害箇所が1つのモジュールに限定されるという利点があった。[11] またボディ・プレートは主に装飾用であり、たとえ全て外したとしてもドロイドの機能は十分に果たすことができた。[3] サイボット・ギャラクティカ社は同シリーズのために多数のモジュール式パーツを販売していた。ボディはヒューマノイド型だが見た目より汎用性が高く、パーツが規格化されて交換可能なものが多く、別のドロイドと共通化されているものもあった。ただし外装は3POシリーズ専用のデザインだった。[11]

3POユニットは性格が曲がりやすく、神経質で不安定になりやすいという欠点があった。この欠点は定期的にメモリー・ワイプを行っても再発したが、中にはあまりに多忙なため性格が変わる余裕が無く、個性が発達しない個体も存在した。[4]

役割[]

3POシリーズ・プロトコル・ドロイドの主な役割は、さまざまな異種知覚生物が行き交う環境で持ち主が生きていくためのコミュニケーションを補佐し、銀河系の煩雑な官僚制度を乗り切る手助けをすることだった。人々の感情が高ぶる局面に立ち会うことも想定し、3POユニットは人がその姿に恐れを抱かないようなデザインに設計されていた。3POユニットはオーガナイザーとしての役割を得意とし、1間のスケジュール管理から、銀河元老院の公式晩餐会の手配まで幅広いプランニングをこなし、元老院議員がアレルギーを持つ食べ物が給仕されないか気を配ることもできた。また3POユニットは修理ドロイドなどの、直接的な会話能力を持たないドロイドと持ち主の通訳を任されることもあった。このようにドロイドの世界では役割が分担されていたため、3POユニットはしばしば別種のドロイドの相棒を与えられることがあった。[3]

3POシリーズが誇るパターン認識および照合機能は、軍事目的に転用することもできた。彼らの複雑な言語解析システムを使えば、戦略及び戦闘プランを分析し、戦いの勝敗をシミュレーションすることができるためである。[4] また3POユニットは新しい技能の習得にも適しており、自分専用のアシスタントとしてスピーダー操縦を学ばせたり、極端な例では自家用スターシップの操縦を任せたりすることも稀ではなかった。[3]

歴史[]

3POシリーズは類まれなコミュニケーション・ソリューションとして高く評価され、サイボット・ギャラクティカ社によって発表されるや否や、すぐにプロトコル・ドロイド市場を席巻することとなった。[3] のちにサイボット社は神経質で不安定な性格になりやすいという3POシリーズの欠点を、TCシリーズ・プロトコル・ドロイドでは排除しようと試みた。[4] また競合企業であるインダストリアル・オートマトン社は、昆虫種族の顧客をターゲットに据えたLOMシリーズ・プロトコル・ドロイドを売り出すことで、3POが圧倒的なシェアを占めているマーケットに参入しようとした。このシリーズは頭こそ昆虫型だったが、ボディが露骨に3POユニットに酷似しているだけでなく、同じような認識ロジック装置まで搭載していたため、サイボット社の特許侵害が疑われた。しかしいずれにせよ、LOMシリーズは失敗作となり、サイボット社のシェアが揺らぐことはなかった。[12]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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