4B-EG-6はファースト・オーダーと紛争を繰り広げる私設軍隊レジスタンスに仕える、緑色のボディのGNKシリーズ・パワー・ドロイドである。このパワー・ドロイドは惑星ディカーにあるレジスタンスの作戦本部に配属され、施設の機材のメンテナンスを熱心に行う傍ら、密かにレジスタンスのドロイド・スパイ網のメンバーとしても活動していた。
34 ABY、タコダナの戦いやスターキラー基地の戦いの後、ファースト・オーダーに勝利したレジスタンスのT-70 Xウイング・スターファイター部隊がディカーに帰還した時、4B-EG-6は基地の着陸ゾーンで彼らを待ち受けた。またレイやチューバッカを乗せた<ミレニアム・ファルコン>がディカーからオク=トーへ旅立った際には、他のレジスタンスの仲間たちと共にこの船を見送った。
経歴[]
レジスタンスのモバイル電源[]
GNKシリーズ・パワー・ドロイドの4B-EG-6は、ファースト・オーダーと紛争を繰り広げる私設軍隊レジスタンスに所属していた。[2] このドロイドはイリーニウム星系の惑星ディカーにある[6] レジスタンスの拠点の発着場を中心に配属されたパワー・ドロイドの1体であり[4]、施設の機材のメンテナンスや[2]、宇宙船の離着陸場での継続的な電力供給[7]、帰還したスターファイターのパワー・システムの充電を行った。[4]
レジスタンスの指導的メンバーは本部を最初から簡単に整備を撤去し、梱包し、搬出できるように考慮していた。そういった事情から、4B-EG-6が供給するポータブルな電力とメンテナンス性は地上クルーや戦闘機パイロットが機体を最高のコンディションに保つうえで必要不可欠なものであり[8]、GNKドロイドといったモバイル電源のように持ち運びができる機器は多用された。[4] また4B-EG-6はプロトコル・ドロイドのC-3POが率いるレジスタンスのドロイド・スパイ網のメンバーとして秘密裏に働いており、見聞きしたことをC-3POの副官であるPZ-4COに報告していた。[6]
スターキラー基地の戦い[]
34 ABY[9]、レジスタンスが惑星タコダナにおける戦いでファースト・オーダーに勝利を収めた後、4B-EG-6はタコダナの戦場から戻ってきた[5] ブルー中隊の[3] T-70 Xウイング・スターファイターをレジスタンス基地の離着陸場で出迎えた。YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の着陸ゾーンの反対側にある離着陸ベイに居合わせた4B-EG-6は[5]、ブラック・リーダー・ポー・ダメロンのXウイング・スターファイターである<ブラック・ワン>[2] の整備に向かい、ズザボル種族のクルーとともに作業にあたった。[5]
それからしばらくして、レジスタンス・スターファイター隊がファースト・オーダーの超兵器であるスターキラー基地を破壊し、再びディカーに戻ってきたときも、4B-EG-6は<ファルコン>の着陸ゾーンの反対側のベイに居合わせた。またゴミ漁りのレイが離着陸場でレイア・オーガナ将軍と会話を交わした際、4B-EG-6は同じくレジスタンスのドロイドである[5] B-U4D[2] とともに整備クルーによるチェックを受けていた。その後、4B-EG-6は大勢の仲間たちと一緒に、惑星オク=トーへ旅立つ<ファルコン>を見送った。[5]
オエチの戦い[]
スターキラー基地の戦いの後、レジスタンスはディカー基地からの撤退に成功し、オエチ星系へハイパースペース・ジャンプした。[10] しかしファースト・オーダーはメガ級スター・ドレッドノート<スプレマシー>に搭載されたハイパースペース追跡装置で行き先を特定し、攻撃を開始した。<ラダス>のハンガーでパイロットや技術者たちが大急ぎで戦闘機の発進準備を進める中、4B-EG-6は2機の[11] RZ-2 Aウイング・インターセプター[12] の間を移動していた。その後、カイロ・レンの操縦する[11] TIEサイレンサー[12] がミサイルを発射し、4B-EG-6たちがいたハンガーは爆炎に包まれ大勢が犠牲になった。[11]
個性と特徴[]
4B-EG-6は男性プログラムのドロイドであり[4]、レジスタンスの献身的なメンバーだった。彼は機材を常に使用可能な状態に維持できるよう努め[7]、他のレジスタンスのドロイドと同じく定期的な充電やメンテナンスのときを除いて、たゆみなく働いていた。[2] 4B-EG-6は他のGNKパワー・ドロイドと同様、全高1.1メートルでインダストリアル・オートマトン社によって製造された。[1] このドロイドの2本の脚は電力が必要とされる場所まで歩き、供給中は内蔵フュージョン・ジェネレーターを正しい位置で支える役割を果たした。[8] ボディは緑色で、フロント・パネルに赤いマーキングがあり、背中には黄色いストライプ模様が入っていた。[5]
制作の舞台裏[]
4B-EG-6は2015年に公開されたシークエル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』で初登場を果たした。[5] 名称は同作の設定資料集である『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー』(パブロ・ヒダルゴ著)で初めて判明した。[2]
4B-EG-6は名前に「EG-6」という文字が含まれているにも関わらず、さまざまな資料でGNKシリーズ・パワー・ドロイドとして紹介されている。[2][3][4][7] ただし、2020年に発売された『スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ:バトゥー旅行ガイド』ではEG-6パワー・ドロイドの写真として4B-EG-6のものが使用されている。[13]
非正史作品での活躍[]
4B-EG-6は他のレジスタンスのドロイドと一緒に2017年9月3日に公開された非正史の短編アニメ『STAR WARS:BB-8 ミニクリップ』のエピソード『ドロイドのファンたち』にも登場している。本作で4B-EG-6は2BB-2やBB-4、BB-8、M9-G8と一緒にアストロメク・ドロイドR2-D2の業績を記録したホログラム動画を鑑賞して盛り上がり、その直後にたまたまR2-D2本人が近くを通り過ぎたのを見て、興奮のあまりショートしてしまう。[14]
4B-EG-6は2019年8月9日から同年8月23日にかけて公開された非正史の短編アニメ『スター・ウォーズ ロール・アウト』の最初の3エピソードでも登場を果たしている。[15][16][17] これらエピソードでは4B-EG-6はディカーの基地付近のジャングルの開拓に努めるレジスタンスのドロイド・グループの位置であり、木を伐採するB-U4Dを見守っていた。その後、BB-8も木によじ登って、枝の切断を試みるが、垂れ下がるツルに絡まってしまう。それに気づいた4B-EG-6たちはBB-8を助けようとするが、誤って彼を上空に打ち上げてしまい、レジスタンスのドロイドたちはパニックに陥る。[15]
レジスタンスのドロイドの一体がホログラムの地図でBB-8の落下場所を特定し、4B-EG-6たちはジャングルへ突入した。しかしその道中、ドロイドたちはジャングルの猛獣の咆哮を聞き、恐怖で足が竦んでしまう。4B-EG-6は後ろを振り向くと、糸を垂らす小さな虫に気づき、驚いて大声を上げた。他のドロイドたちも再びパニックに陥り、全員がその場から逃げ出した。ジャングルの奥へ進むと、ドロイドの一体がBB-8の悲鳴に聞き、一旦停止の合図を出した。他のドロイドたちはその場で止まったが、4B-EG-6はすぐには止まることができず、ドロイドの背中に突進してしまう。合図を出したドロイドは再びホログラムの地図を投影し、目的地が近いことを示した。4B-EG-6たちは再び前進し[16]、最終的にそこに到着するが、彼らはそこでツルに絡まるクモ型クリーチャーと、それに乗る3体のBB-8を目撃する。そのうちの2体のBB-8の正体は変身能力を持つクリーチャーであり、BB-8は自分たちに襲い掛かるクモ型クリーチャーを追い詰めることに成功し、ツルで縛り上げたのである。4B-EG-6たちはこの状況に当初は戸惑ったが、状況を理解するとドロイドたちはクモにつかまり、最初にBB-8を打ち上げた時と同じように、クモを吹っ飛ばした。[17]
BB-8はドロイドたちと再会を果たし、皆で勝利を祝った。しかしシェイプシフターたちが本来の姿に戻り、そのうちの1体が4B-EG-6の顔を長い舌で舐めると、ドロイドたちは再度パニックに陥って逃げ出してしまった。[17]
登場作品[]
非正史作品[]
- BB-8 ミニクリップ – ドロイドのファンたち
- ロール・アウト – BB-8のジャングル大冒険 第1章
- ロール・アウト – BB-8のジャングル大冒険 第2章
- ロール・アウト – BB-8のジャングル大冒険 第3章
参考資料[]
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー (4B-EG-6としての最初の言及)
- アルティメット・ステッカー・コレクション:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (4B-EG-6としての最初の言及)
- 2016 Topps Star Wars Force Attax Extra (Card: 4B-EG-6)
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第6号 (ドロイド仕様書:EGL パワー・ドロイド)
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第35号 (ロボティクス解析:ロボットの「友だち」) (ビジュアルのみ)
- スター・ウォーズ フォースの覚醒のなかまたち100
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z
- スター・ウォーズ ヘルメット・コレクション 50 (ビジュアルのみ)
- 最後のジェダイ:ボマー・コマンド (ビジュアルのみ)
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 コンプリートガイド
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第68号 (ドロイド仕様書:ディカー基地のレジスタンス・ドロイド)
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第75号 (ドロイド仕様書:BB-8アストロメク Part5) (ビジュアルのみ)
- スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版
- スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ:バトゥー旅行ガイド (ビジュアルのみ)
- 反乱軍、共和国軍、レジスタンス – スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー』によれば4B-EG-6はGNKシリーズ・パワー・ドロイドである。『スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版』によればGNKシリーズはインダストリアル・オートマトン社の製品であり、 Gonk Droid - 公式データバンクによればGNKシリーズの身長は1.1メートルである。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
- ↑ 3.0 3.1 3.2 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第68号 (ドロイド仕様書:ディカー基地のレジスタンス・ドロイド)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- ↑ 6.0 6.1 6.2 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- ↑ 7.0 7.1 7.2 STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z
- ↑ 8.0 8.1 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第6号 (ドロイド仕様書:EGL パワー・ドロイド)
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ スター・ウォーズ 最後のジェダイ ジュニアノベル版
- ↑ 11.0 11.1 11.2 スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
- ↑ 12.0 12.1 スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- ↑ スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ:バトゥー旅行ガイド
- ↑ BB-8 ミニクリップ – ドロイドのファンたち
- ↑ 15.0 15.1 ロール・アウト – BB-8のジャングル大冒険 第1章
- ↑ 16.0 16.1 ロール・アウト – BB-8のジャングル大冒険 第2章
- ↑ 17.0 17.1 17.2 ロール・アウト – BB-8のジャングル大冒険 第3章