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74-Zスピーダー・バイク(74-Z speeder bike)はアラテック・リパルサー社が製造したスピーダー・バイクである。クローン戦争中に導入され、帝国軍でも614-AvAスピーダー・バイクに代わる機体として採用された。銀河内戦中、スカウト・トルーパー部隊がパトロール用に使用した。

特徴[]

アラテック・リパルサー社製74-Zスピーダー・バイクは、最大ふたり乗りのリパルサーリフト・ビークルである。全長3.2メートルで、最高速度は時速500キロメートルに達した。優れた運動性能と自動チャージ式バッテリー・システムのおかげで、さまざまな地形で長距離哨戒任務や偵察任務を遂行することができた。ハンドルの間にセンサーや通信装置が組み込まれ、武器としてブラステック・インダストリーズ社Ax-20ブラスター砲を搭載していた。[1]

歴史[]

74-Zスピーダー・バイクはアラテック・リパルサー社によって製造され、クローン戦争中に初めて導入された。共和国グランド・アーミーによって使用され、サルーカマイ包囲戦等に参加した。[1]オーダー66が発令された時、ジェダイ将軍スタス・アリーは74-Zスピーダー・バイクに乗ってサルーカマイの戦後パトロールをしていた。BARCスピーダーに乗る第91機動偵察兵団クローン・コマンダーネーオは、アリーの74-Zを背後から砲撃して破壊した。[5]

クローン戦争が終結した後、74-Zスピーダー・バイクは銀河帝国地上軍によって使用されるようになった。ヤヴィンの戦いの4年後、衛星エンドアに配置されたスカウト・トルーパーに74-Zがパトロール機として割り当てられていた。[1]エンドアの戦いのさなか、共和国再建のための同盟の攻撃チームに属すルーク・スカイウォーカーレイア・オーガナは、帝国軍から74-Zを奪い、スカウト・トルーパーと追跡劇を繰り広げた。[4]

制作の舞台裏[]

「ジョージは、これは1人乗りのランドスピーダー・モーターサイクルのようなものだ、としか言わなかった。そう言うのが精一杯だったんだ。彼はデザインを考えていなかったし、バイク・チェイスの流れについても具体的な考えは持っていなかったからね」
ジョー・ジョンストン[出典]
Speeder bike concept art

ジョー・ジョンストンによるコンセプト

74-Zスピーダー・バイクは1983年公開のオリジナル・トリロジー最終作『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で初登場を果たした。[4] 『ジェダイの復讐』という仮題で本作の制作が進められていた頃、初期プロットでは「スピーダー・バイク」ではなく「ロケット・サイクル」という呼称が使われていた。また1981年2月に完成したドラフト版には、帝国軍の兵士が1人乗りの「ロケット・バイク」に乗ると書かれている。ジョージ・ルーカスラルフ・マクウォーリーニーロ・ローディス=ジャミロジョー・ジョンストンらに、本作に登場する舞台や生物、コスチューム、乗り物のコンセプト・アートを描くよう指示した。当時まだチェイスのシーンをどう描くか具体的な考えを持っていなかったルーカスは、乗り物は「1人乗りのランドスピーダー・モーターサイクルのようなもの」で、「木々の間を飛び、瞬時に方向を変えられる俊敏さが必要」、「時速300キロメートルを出せるような見た目でなければならない」とアーティストたちに指示した。[8]

マクォーリーは空を飛ぶ椅子のような乗り物や、小型の戦闘機のコンセプトを描いた。後者のデザインは1980年末に描かれ、ルーカスのお墨付きを示す赤い点がつけられた。1981年には、ローディス=ジャミロが『イージー・ライダー』に登場するチョッパー・バイクからインスピレーションを得たスケッチを提出した。このバイクには完成版の74-Zによく似た操舵翼が描かれていた。またルーカスがドラフトに、イウォークのティーボがバイクを盗むと書いていたため、ジョンストンがこの場面のスケッチを描いた[8] (完成した映画でバイクを盗むのはティーボではなくパプルーである)。[4] このスケッチは最終版のデザインに近く、ルーカスのお墨付きの印がつけられた。ジョンストンはバイクのデザインを200通り以上も描いて疲れてしまい、最終的に模型を製作することにした。マクォーリーとローディス=ジャミロがデザイン・スケッチをルーカスに提出する中、1人だけ模型を作ったジョンストンのデザインが採用された。彼の模型はイギリスに送られ、全長約2.75メートルの実寸大バイクが4機制作された。またILMの模型部門によって0.75メートルほどのミニチュアも作られた。[8]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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