AP-1982は新共和国時代にモフ・ギデオン率いる残存勢力に仕えていたスカウト・トルーパーである。9 ABY当時、彼は惑星ネヴァロに配属され、同僚のスカウト・トルーパーJS-1975とともにネヴァロ・シティの入口の見張りを任されていた。“マンダロリアン”という通称で知られる賞金稼ぎのディン・ジャリンがこの街にあるアジトを襲撃して以来、帝国軍残存勢力はより大規模な部隊をネヴァロに配備し、街を支配するに至っていた。賞金稼ぎギルドのエージェントであるグリーフ・カルガとキャラ・デューンが手錠のかかったジャリンを連れて街にやってきた時、AP-1982は街の入り口でカルガのチェーン・コードを確認し、進入を許可した。
ギデオン直属の部隊が街の酒場でジャリンたちを取り囲んだ後、AP-1982とJS-1975は、ジャリンが街の外にいる仲間のクイールに向けて発した通信を傍受した。2人はギデオンの標的である“ザ・チャイルド”がクイールに保護されていることを知り、急遽74-Zスピーダー・バイクで発進した。彼らはブラーグに乗って逃げていたクイールを殺してザ・チャイルドを拉致し、再び街の近くまで戻った。しかし彼らが次の指令を待ちながら会話していた時、クイールによって再プログラムされたIG-11が姿を表し、ザ・チャイルドを奪還するため、2人のスカウト・トルーパーをいともたやすく撃退した。
経歴[]
街の見張り[]
新共和国時代[2]、人間[1] 男性の[2] AP-1982[3] はモフ・ギデオン率いる帝国軍残存勢力に仕え、スカウト・トルーパーを務めていた。9 ABY当時、彼は惑星ネヴァロに配属され、同僚のスカウト・トルーパー[2] JS-1975[3] とともにネヴァロ・シティの見張りを任されていた。この街にはもともと帝国軍残存勢力のアジトがあり、“クライアント”と賞金稼ぎギルドのメンバーの取り引きに使われていた。しかし“マンダロリアン”という通称で知られる賞金稼ぎのディン・ジャリンがクライアントとの取り引きを破り、アジトを襲撃して賞金首の“ザ・チャイルド”を連れ去る事件が起きたため、ネヴァロ・シティでは帝国による厳戒態勢が敷かれることになったのだった。[2]
そんな中、ギルドのエージェントであるグリーフ・カルガと傭兵のキャラ・デューンが、手錠をかけられたジャリンを連れて街の入口にやってきた。彼らはジャリンとザ・チャイルドを捕まえたふりをして街に侵入し、クライアントを殺そうと企んでいたのである。スカウト・トルーパーAP-1982はカルガにチェーン・コードを見せるよう要求し、カルガが“ボスに届け物がある”と言うのを無視して同じ要求を繰り返した。AP-1982はカルガが差し出したコードをスキャンしながら、マンダロリアンのヘルメットを20クレジットで買うと申し出たが、カルガは壁に飾るつもりだと言って断った。その後トルーパーはコードをカルガに返し、この3人が街に入るのを許可した。[2]
それからしばらくして、ギデオン配下のデス・トルーパー部隊が街の酒場を襲撃し、仲間であるはずのクライアントとその護衛を始末した。ギデオン本人もアウトランドTIEファイターで酒場の前に姿を現し、建物の中に立てこもっているジャリンとカルガ、デューンにザ・チャイルドを差し出すよう要求した。この時、街の入口で見張りを続けていたAP-1982とJS-1975は、ジャリンが仲間のアグノート、クイールに向けて発信した通信内容を傍受した。2人はクイールがザ・チャイルドを連れてジャリンのガンシップ<レイザー・クレスト>に戻ろうとしていることを知り、74-Zスピーダー・バイクで急遽出動した。トルーパーたちはブラーグに乗って逃げていたクイールを<クレスト>の手前で殺害し、ギデオンの標的であるザ・チャイルドを回収することに成功した。[2]
指示待ち[]
- 「ところでこいつは何なんだ?」
「さあな。モフが食いたいのかも。何も聞くな」 - ―AP-1982とJS-1975[出典]
AP-1982は、ザ・チャイルドを鞄に入れて回収したJS-1975とともに、街の近くまで引き返した。彼らはそこで一旦スピーダー・バイクを停車させ、街の中に入っても大丈夫か、JS-1975がオペレーターに連絡をとって確認した。ギデオンが地元のトルーパー分隊を始末したばかりだったため、2人はオペレーターが再確認をとるあいだそのまま待機することになった。AP-1982はモフが部下を殺したことに関して質問したが、同僚はギデオンはいつも街に入ると法を徹底すると答え、それ以上は語らなかった。AP-1982が鞄の中の獲物は何かと尋ねると、JS-1975はモフが食べたいのかもしれないと答え、これ以上何も聞くなと告げた。AP-1982はなおも食い下がり、鞄の中を見せてほしいと頼んだが、同僚はギデオンが部下の不始末を処理したばかりであることを理由に拒否し、AP-1982も一度は納得した。[4]
オペレーターからの連絡を待つ間、AP-1982はホールド=アウト・ブラスターを使って地面に落ちているガラクタを狙い撃ちしたが、ただの1発も命中しなかった。するとJS-1975も射撃を始めたが、結局2人とも的に命中させることができなかった。射撃に飽きると、AP-1982は鞄の中の生き物に水を与えたほうが良いと提案した。同僚は獲物を見たいだけだろうと答え、自分は見たくせにと反論されると、鞄に入れるときにちらっと見ただけだと主張した。同僚はモフ・ギデオンに届けるまで鞄を開けるつもりはないと語り、再びオペレーターに連絡をとって指示を求めたが、確認待ちだと突っぱねられた。[4]
その後AP-1982は獲物が動かなくなっていると指摘し、先程同僚がザ・チャイルドを黙らせるために鞄を強く叩いたことを追求した。彼は、もしモフ・ギデオンの前で鞄を開いたときに中身が死んでいたらまずいことになると語り、ついにJS-1975を説得することに成功した。JS-1975が鞄を開くと、そこにはエイリアン種族の赤ん坊がいた。AP-1982は突き出した指を噛まれてしまい、思わずこの赤ん坊をパンチした。その直後、IG-11が彼らの前に姿を現した。クイールによって再プログラムされたIG-11は、ザ・チャイルドのナース・ドロイドだと名乗ったが、AP-1982はIGユニットはハンターのはずだと指摘した。要求が拒否されると、IG-11は帝国の兵士に歩み寄り、ブラスターを構えるJS-1975の腕をへし折ってそのまま投げ飛ばした。AP-1982は引き金を引いたが手からブラスターを叩き落され、ヘルメットを掴まれてスピーダーに何度も打ち付けられた。スカウト・トルーパーを2人ともノックアウトしたIG-11は、ザ・チャイルドを回収して去っていった。[4]
人物[]
- 「生きているかチェックしたほうがいいだろう? お前がきつく叩いたんだし」
「見たいだけだろう」
「怪我してないか確かめないと」 - ―ザ・チャイルドを見せるよう同僚に迫るスカウト・トルーパー[出典]
スカウト・トルーパーAP-1982は[3] 人間[1] の男性で、帝国が銀河内戦に破れた後も、モフ・ギデオン率いる残存勢力に仕えていた。[2] 彼は好奇心旺盛であり、ギデオンが部下を殺したことに言及して、同僚からそれ以上質問はするなとたしなめられた。しかし彼はザ・チャイルドをひと目見ようと、いろいろな理由をつけて同僚の鞄を開かせようとした。このトルーパーは同僚が叩いたせいでザ・チャイルドが死んでしまったかもしれないと指摘したにも関わらず、指を噛まれると自分もこのエイリアンの幼児を殴りつけた。[4]
装備[]
このスカウト・トルーパーは[2] 他の同種のトルーパーと同じ[5] アーマーを身に着けていたが、その表面は見るからに汚れていた。また彼は[2] スカウト・トルーパーの標準装備であるブラステック・インダストリーズ社製の[6] EC-17ホールド=アウト・ブラスターを携帯し、74-Zスピーダー・バイクを支給されてた。[4]
制作の舞台裏[]
AP-1982は2019年12月18日に動画配信サービス Disney+ で配信が始まった、実写TVシリーズ『マンダロリアン』シーズン1の『チャプター7:罰』で初登場を果たし[2]、その次の『チャプター8:贖罪』にも登場した。[4] 俳優はアダム・パリーで、役名はバイク・スカウト・トルーパー#2(Bike Scout Trooper #2)とクレジットされている。[2][4] なおAP-1982という識別番号は2020年にモバイル・ゲーム『スター・ウォーズ/銀河の英雄』で判明した。[3]