BTA-NR2 Yウイング・スターファイター(BTA-NR2 Y-wing starfighter)はコーンセイヤー・マニュファクチャリング社が製造したYウイング・ラインの一種である。反乱同盟が銀河帝国との戦争で使用したBTL-A4モデルを踏襲した設計となっており、新共和国によって使用された。
特徴[]
BTA-NR2 Yウイング・スターファイターはコーンセイヤー・マニュファクチャリング社が製造した宇宙戦闘機の機種であり、多くの潜在的顧客たちがクローン戦争で使われたBTL-B Yウイング・スターファイター/ボマーよりも、いわゆる“反乱軍Yウイング”を王道とみなしていることを念頭に置いて設計されていた。コーンセイヤー社はまた、標準モデルをカスタマイズ可能な船が多くの顧客から好まれていることを踏まえ、反乱同盟によって改造されたBTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマーを踏襲した機体としてBTA-NR2を造った。この戦闘機は全長18.17メートルで、横幅は8.78メートル、高さは2.85メートルである。コーンセイヤー社製R750イオン・ジェット・エンジンを2基搭載し、最大加速度2,750 G、速度80 MGLT、大気圏内での速度は時速1,050キロメートルを誇った。新品のBTA-NR2の値段は185,000クレジットで、中古品は95,000クレジットだった。[2]
BTA-NR2はクラス1のコーンセイヤー社製R400-Hハイパードライブとライフ・サポート、チェンパット社製偏向シールド発生装置、グイデンハウザー社製の射出座席を搭載していた。さらにファブリテック社製のANq 5.8追跡コンピューターを備え、ナビゲーションおよびシステム監視役としてコックピットの後ろにアストロメク・ドロイドを載せるためのソケットがあった。BTA-NR2はテイム&バック社のIX4-Bレーザー砲2門、アーメック社のSW-9イオン砲を2門搭載した砲塔1基、プロトン魚雷およびプロトン爆弾を発射することができるアラキッド社製フレックス・チューブ・プロトン魚雷発射装置で武装していた。コーンセイヤー社は新共和国と契約を結んでいたため、これらの装備は銀河協定に定められた規制を遵守したものだった。一方、レジスタンスが使用したBTA-NR2は弾薬ランチャーや砲塔式イオン砲といった、新共和国には禁止されているがファースト・オーダーを迎え撃つのにより適した武装を施されていた。[2]
この戦闘機はパイロット1名によって運用され、1週間分の消耗品を積載することができた。BTA-NR2の外見はBTL-A4 Yウイング強襲スターファイター/ボマーとよく似ているものの、より洗練されたセンサー機器、強力な偏向シールド、改良された制御系統、フライト・モニター・システムなど、多くの技術的革新が取り入れられていた。またR750エンジンも前身機で使われていたR200イオン・ジェット・エンジンよりアップグレードされており、より速いスピード、高い頑丈性を提供するだけでなく、メンテナンスの手もかからなかった。[2]
BTA-NR2のその他の機能や各部名称として、エンジンの後方に伸びるサポート・パイロン、船対船フォトニック通信システム、長距離照準センサー・アレイ、首部リパルサーリフト、自動砲塔コンピューター・システム、レーザー・チップ、電磁ジャイロ、メイン・パワー・セル、翼部リパルサーリフト、冷却水取入口、廃熱口、偏向ダクト、ハイパードライブ・タキオン排出口、ハイパードライブ・シークエンサー、主要冷却ポンプ、コックピット・ポッド射出機、コックピット・キャノピー、ヴェクトラル・リング、排熱ノズルなどがある。BTA-NR2の機体はチタンで補強されたアルスチール製であり、銀河共和国時代に使われたBTL-B型を偲ぶ“レプリカ”・アーマー・プレートを取り付けることができた。またBTA-NR2の機体には所属中隊のマーキングが施されることもあった。[2]
役割[]
BTA-NR2 Yウイング・スターファイターは新共和国によって“平和維持用”スターファイターとして配備され、惑星防衛およびパトロールに用いられた。この戦闘機は戦闘および爆撃機として運用することができた。[2]
歴史[]
コーンセイヤー社のYウイング、BTL-Bモデルはクローン戦争で共和国宇宙軍によって使用されたが、共和国に代わって銀河帝国が新たに台頭した後、コーンセイヤー社は政府との契約を失うことになってしまった。そんな中、反乱同盟が廃棄されたBTL-B Yウイングや、BTL-A4 Yウイングを帝国との戦いで使用し始めた。反乱同盟が銀河内戦に勝利し、新共和国として再編成されると、コーンセイヤー社は自分たちの製品が銀河の革命で果たした役割を踏まえ、Yウイング・スターファイター・ラインの製造を再開することに決めた。こうして生まれたのが、“反乱軍Yウイング”を踏襲した機体、BTL-NR2 Yウイングである。[2]
BTA-NR2 Yウイングは“帝国の背骨を折ったスターファイター”として宣伝され、協定の規制を遵守しながら新共和国に販売された。しかしファースト・オーダーが台頭すると、その抵抗勢力として生まれたレジスタンスがBTA-NR2を入手し、より強力な戦力とするため規制を超えた改造を加えた。[2] このYウイングはレジスタンスとファースト・オーダーの戦争で活躍し、最後の戦闘となるエクセゴルの戦いでも、ファイナル・オーダーを止めるために結集した戦力の一員として、シス艦隊に立ち向かった。[3]
登場作品[]
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 2.16 2.17 2.18 2.19 2.20 2.21 2.22 2.23 2.24 2.25 2.26 2.27 2.28 2.29 2.30 2.31 2.32 2.33 2.34 2.35 2.36 2.37 2.38 2.39 2.40 2.41 反乱軍スターファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け