C2-B5は帝国時代に銀河帝国が使用していたR2シリーズ・アストロメク・ドロイドである。帝国は忠実なドロイドが独立性を持たないようにするため、C2-B5を含むドロイドに頻繁にメモリー・ワイプ(記憶消去)を受けさせていた。このアストロメク・ドロイドは巨大な個人用エネルギー・シールドの発生装置を搭載し、周辺エリアの敵を捜索するスキャン・パルスを発生させたり、有毒性のダイオキシス・ガスを噴射する機能を備えていた。
1 BBY、C2-B5は惑星スカリフにある帝国安全管理施設に配属されていた。このドロイドはメンテナンスが必要な箇所を探して施設内をパトロールし、シタデル・タワーの情報保管庫でコンピューター・ネットワークの点検を行った。スカリフの戦いが発生した際、C2-B5は安全管理施設の中で反乱同盟の侵入者であるキャシアン・アンドーやジン・アーソ、K-2SOらとすれ違った。それからしばらくして、スカリフの帝国施設は超兵器デス・スターによって破壊された。
経歴[]
帝国時代、R2シリーズ・アストロメク・ドロイドのC2-B5は銀河帝国に仕えた。[1] 1 BBY当時[8]、このアストロメクはアウター・リム・テリトリーの惑星スカリフにある帝国安全管理施設に配属され、メンテナンスが必要な箇所の捜索や、シタデル・タワーの情報保管庫内にある電子的異常部分を特定するためのコンピューター・ネットワーク点検作業を任されていた。[9]
ローグ・ワンというコールサインで知られる反乱同盟の分隊が超兵器デス・スターの設計図を手に入れるためスカリフに潜入した時も、C2-B5は安全管理施設内に居合わせた。反乱軍のジン・アーソとキャシアン・アンドー、再プログラムされた帝国ドロイドのK-2SOが帝国の人員に変装して施設内に入り込んだ際、このR2ユニットは通路で彼らとすれ違った。また施設の外にいる反乱軍兵士たちがジンやキャシアンのために陽動攻撃を開始し、施設内にいたストームトルーパーの駐屯部隊が迎撃のため出動した際も、C2-B5はシタデルの通路に居合わせた。帝国はスカリフの戦いで反乱同盟に設計図を奪われ、グランドモフ・ウィルハフ・ターキンの指示のもと、安全管理施設はデス・スターのスーパーレーザー砲で地上部隊もろとも破壊された。[7]
特徴[]
インダストリアル・オートマトン社によって製造されたRシリーズのドロイドであるC2-B5は、他のR2ユニットと同じく全高0.93メートル(3フィート1インチ)だった。[1][2] C2-B5のボディはガンメタルを基調としたプレートに艶のある黒と銀のアクセント・パネルが付属しており、ドームの前部にプロセッサーの状態を示すインジケーターが配置されていた。このインジケーターは[5] 赤いセンサーの光を発し[3]、しばしば青に変色した。[6] またこのアストロメク・ドロイドはドームの背面にも別のインジケーターを持ち[5]、こちらは黄色や緑に発光した。[6] C2-B5のドームには他にも論理機能および自己診断用ライト・ディスプレイ・ポートが備わっていた。[5]
他の帝国ドロイドと同様、C2-B5は個性を与えられず、帝国の技術者によって定期的にメモリー・ワイプを受けさせられていた。[10] そのためこのドロイドはいかなる独立性も持たず[9]、破壊されるか新しい任務のため再びメモリー・ワイプを受けるまで、帝国に仕えることを唯一の存在意義だと考えながら活動した。[11]
装備[]
C2-B5は偏向シールド発生装置を搭載しており、大規模な個人用エネルギー・シールドを投射することができた。また敵を無力化する有毒性のダイオキシス・ガスを噴射する機能や、目に見えない敵を特定するための全方位スキャン・パルスを発生させる機能を有した。[6] また他のR2ユニットと同じく[4] ボディの中央部に収納式の第3の脚を持っていた。[6]
制作の舞台裏[]
C2-B5は2016年12月16日に公開されたスター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ第1弾『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のために制作されたキャラクターである。2016年開催のセレブレーション・ヨーロッパで流された『ローグ・ワン』の制作映像でビジュアルが初公開され、同年8月31日放送の公式動画「The Star Wars Show」で詳細が明かされた。C2-B5は映画のマーケティングや関連商品では大々的に扱われているものの、劇中では背景に映るモブキャラクターとして一瞬登場しているだけに過ぎない。
『ローグ・ワン』の公開に先駆け、C2-B5は正史のTVゲーム『Star Wars バトルフロント』の拡張パック「ローグ・ワン:スカリフ」で初登場を果たした。同パックで導入された新“ヒーロー”キャラクター、オーソン・クレニック長官が使用する能力の1つという扱いであり、C2-B5自体はプレイアブル・キャラクターではない。C2-B5は自身と帝国の味方を大型のシールドで保護し、反乱軍を探知するとダイオキシス・ガスを放出して排除するほか、一定間隔で周辺の敵をスキャンする能力を持つ。
登場作品[]
参考資料[]
- スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド
- スター・ウォーズ フォース コレクション
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版
- スター・ウォーズ:ドロイド・ファクトリー (Rogue One set)
- スター・ウォーズ プルバックドロイド (フェーズ3 -ムービーセレクション-)
- C2-B5 - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 Entertainment Weekly's Ultimate Guide to Rogue One
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- ↑ 3.0 3.1 3.2 New Rogue One Droid Revealed, Rayne Roberts Interview, and More - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ 4.0 4.1 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 C2-B5 Imperial Astromech Droid - Sideshow Collectibles
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 Star Wars バトルフロント
- ↑ 7.0 7.1 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
- ↑ スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ 9.0 9.1 スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド
- ↑ C2-B5 - 公式データバンク
- ↑ スター・ウォーズ フォース コレクション