CC-10/994は銀河共和国や銀河帝国に仕えたクローン・トルーパー・コマンダーである。ニックネームはグレイ(Grey)。クローン戦争中、共和国グランド・アーミーの兵士として独立星系連合と戦った。グレイと部下のキャプテン・スタイルズはジェダイ将軍デパ・ビラバの大隊に所属し、惑星ハルウン・コルにおける敗戦を辛くも生き延びた。19 BBY、ビラバのパダワンであるケイレブ・デュームが大隊に合流した直後、グレイは惑星カルドアで発生した戦闘に参加する。彼らはコバーン・シアー大佐指揮下のバトル・ドロイド部隊による奇襲をしのぎ、カルドアから分離主義勢力を一掃した。その後ビラバの大隊は第三次マイギートーの戦いへ派遣され、グリーヴァス将軍、シアー大佐率いるドロイド軍と交戦する。共和国のベースキャンプが奇襲を受けた際、グレイとスタイルズはライトセーバーの対決でグリーヴァスに苦しめられていたビラバを救った。ビラバは負傷したもののマイギートーの戦いは共和国の勝利に終わり、グレイたちは彼女の回復を待って次の任地である惑星カラーへ向かった。
コマンダー・グレイとその部下たちはカラーでも分離主義勢力に勝利し、ドロイド軍を率いていたクリーヴ将軍は惑星から逃げ去った。戦いが終わった後、グレイは最高議長シーヴ・パルパティーンからオーダー66の指令を受け取り、部下たちとともにビラバとデュームの暗殺を試みた。ビラバは激しく抵抗したが、パダワンを逃がすため隙が生じたところをグレイに撃ち殺される。マスターのおかげで奇襲を生き延びたデュームはカラランの密輸業者ジェイナス・カスミアのもとへ転がり込み、犯罪者の相棒となった。グレイとスタイルズは新しくできた銀河帝国の兵士としてその後も“裏切り者”のジェダイの捜索を続け、最終的に惑星ラーンでデュームの身柄を拘束した。カラーへ戻るゴザンティ級クルーザーの中で、デュームはマスター・ビラバを不意打ちで殺したクローン兵士か、さもなくばパルパティーン議長こそ真の“裏切り者”ではないかと訴えた。スタイルズの耳を貸さなかったが、グレイはオーダー66発令時のクローンの行動に疑問を持ち始めた。その後デュームがクルーザーから脱出して仲間の宇宙船<カスミリ>に乗り移った際、グレイは彼を逃がすため自艦のコンピューターをブラスターで破壊した。グレイの望みどおりデュームは帝国から逃げ延びたが、グレイ自身はクルーザーが撃破された際に命を落とし、彼の最期の行動がデュームに知られることもなかった。
制作の舞台裏[]
コマンダー・グレイは2015年から2016年にかけて刊行された正史のコミック・シリーズ『スター・ウォーズ:ケイナン』(グレッグ・ワイズマン作、ペペ・ララズ画)に登場するキャラクターである。
登場作品[]
- スター・ウォーズ:ケイナン2 ファースト・ブラッド
バッド・バッチ – 余波
- スター・ウォーズ:ケイナン1 ラスト・パダワン (初登場)
バッド・バッチ – 戦いの傷痕 (間接的に言及)
反乱者たち – 消えた戦士たち (間接的に言及)