- 「よくやった、少佐」
「しかし4人のタイ・ファイター・パイロットを失いました」 - ―ファーマス・ピエット提督とサイエナ・リー少佐[出典]
CR978は人間の男性で、銀河内戦の時代に銀河帝国のスターファイター隊に仕えたTIEパイロットである。ホスの戦い当時、彼は帝国宇宙軍デス小艦隊のインペリアル級スター・デストロイヤーに配属されていた。戦いが終わった後、CR978を含む4人のパイロットは、反乱同盟の貨物船<ミレニアム・ファルコン>を追ってホス小惑星帯に突入した。エグゼクター級スター・ドレッドノート<エグゼクター>に乗艦しているサイエナ・リー少佐が4人のために航行上の遠隔アシスタントを務めたが、パイロットたちは無防備なTIE/ln制宙スターファイターで小惑星帯を切り抜けることができなかった。CR978は真っ先に小惑星と衝突し、機体の爆発で命を落とした。
経歴[]
- 「あの状況では彼らが生き残る道はなかった。兵士は駒と思えとアカデミーで教わっただろう?」
- ―サイエナ・リーに対し、ファーマス・ピエット[出典]
銀河帝国と共和国再建のための同盟が銀河内戦と呼ばれる紛争を繰り広げた時代、この人間男性は帝国宇宙軍のスターファイター隊に仕え、TIEファイター・パイロットとしてCR978という識別番号を与えられていた。[3] 3 ABY[4]、帝国軍が氷の惑星ホスに設置された反乱軍の拠点エコー基地を発見して攻撃を行った際[1]、彼はホス星系へ送り込まれた6隻のインペリアル級スター・デストロイヤーのうち1隻に配属されていた。[3] 反乱軍は圧倒的な規模の敵を前にしてホスからの撤退を迫られたが、惑星地表に設置されたイオン砲を駆使することで、輸送船を基地から脱出させることに成功した。帝国が戦いに勝利した後、シス卿ダース・ヴェイダーはホスから逃げた反乱軍のYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>を追跡するよう、指揮下のスター・デストロイヤー艦隊に命じた。[1]
ハン・ソロ船長が操縦する<ファルコン>は3隻のスター・デストロイヤーの追跡を交わし、ホス星系内に存在する小惑星帯の中へ逃げ込んだ。大型の軍艦では小惑星帯の中を追っていくことが困難なため[1]、CR978を含む[3] 4人のTIEパイロットがTIE/ln制宙スターファイターに乗り込み、スター・デストロイヤーから出撃した。[1] シールドを持たない機体で小惑星帯に飛び込むのは本来パイロットにとって自殺行為であり、エグゼクター級スター・ドレッドノート<エグゼクター>のブリッジに乗り込んでいるサイエナ・リー少佐が、CR978たちに遠隔で航行上のアシストを提供することになった。4機のTIEが<ファルコン>を追って小惑星帯に飛び込んだ後、サイエナは小惑星との衝突を回避するため機体を上昇させる必要があるとCR978に警告した。しかしCR978の反応は間に合わず、彼は小惑星と衝突した機体から宇宙空間に投げ出されて命を落とした。ともに出撃した他のパイロット、JA189とOL701、NA811も[3] 天体との衝突を免れることができず命を落とし、<ファルコン>を取り逃がす結果となった。[1] サイエナは4人のパイロットを失ったことに落胆したが、<エグゼクター>の指揮官であるファーマス・ピエット提督は今回の任務における彼女の労をねぎらった。ピエットは、どの道パイロットたちには生き延びるチャンスはなかったと語り、むしろ少しでも長く生きられたのはサイエナの活躍あってこそだと告げた。[3]
技術と能力[]
CR978はTIEファイター・パイロットとして戦闘機の操縦技術を備え、ダース・ヴェイダー率いる帝国軍艦隊に配属されていた。[3] シールドを持たない軽装甲の戦闘機に乗り込むTIEファイター・パイロットには優れた反射神経と勇気が求められたが[5]、CR978はサイエナ・リーから与えられた警告にすばやく反応することができず、小惑星と衝突して命を落とした。[3]
制作の舞台裏[]
CR978は1980年のオリジナル・トリロジー第2作『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場したキャラクターである。機体が破壊されたシーンで、体が宇宙に投げ出されているだけの出演ではあるが、CR978は『エピソード5』に登場した唯一のTIEファイター・パイロットである。CR978という識別番号は2015年に発売された正史の小説『ロスト・スターズ』(クラウディア・グレイ著)で初めて明かされた。
登場作品[]
- ロスト・スターズ
- ロスト・スターズ ウェブコミック版 (戦闘機のみ)
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (初登場)
参考資料[]
- Han Solo - 公式データバンク (間接的に言及)
- TIE fighter - 公式データバンク (間接的に言及)