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「コマンダー・レックス、こちらCT-0292。興味深いものが」
「すぐ行くわ、キャプテン」
―CT-0292とアソーカ・タノ[出典]

CT-0292、通称ヴォーン(Vaughn)は共和国グランド・アーミー第501軍団に仕えたクローン・トルーパー・オフィサーである。階級はクローン・キャプテン銀河共和国独立星系連合が繰り広げたクローン戦争の終結が迫っていた頃、ヴォーンは第501軍団第332中隊に所属していた。元ジェダイ・コマンダーアソーカ・タノが部隊に戻ってきた時、ヴォーンをはじめとする中隊隊員たちはヘルメットにタノのタトゥーを模したペイントを施し、彼女の復帰に歓迎と敬意を示した。その後、ヴォーンたちはクローン・コマンダーCT-7567“レックス”とタノが率いる新しい師団の一員となり、コルサントへ向かうアナキン・スカイウォーカー将軍指揮下の本隊と別れ、マンダロア包囲戦に参加した。

共和国軍惑星マンダロアボ=カターン・クライズ率いるマンダロア・レジスタンスと共同作戦を展開し、元シス卿モールを確保するため、首都サンダーリへ攻め入った。ヴォーンは数名のクローン・トルーパーを指揮し、ドーム都市の市街地でガー・サクソン率いるマンダロリアン・スーパー・コマンドーと戦闘を繰り広げた。ヴォーンたちはジェットパックで敵を追い、アンダーシティの入り口にたどり着いたが、サクソンはそこで姿を消してしまった。ヴォーンはコマンダー・タノを呼んで報告を行い、入り組んだトンネル網の中を調査した。しかし彼らはモールがジェダイをおびき寄せるために仕組んだ罠にはまってしまった。ヴォーンは敵の銃撃を胸に受けて致命傷を負い、タノに自分の失敗を謝った後、息を引き取った。

経歴[]

コマンダーの帰還[]

「中隊! 気を付け!」
―第332中隊の隊員に対し、キャプテン・レックス[出典]

“ヴォーン”のニックネームで知られるCT-0292は、他のクローン・トルーパーと同様[3]共和国グランド・アーミーに仕える兵士として惑星カミーノで生み出された。[1] 銀河共和国独立星系連合クローン戦争を繰り広げた時代、ヴォーンは[3] ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカー指揮官を務める部隊[4]第501軍団に配属され、クローン・キャプテンCT-7567“レックス”率いる第332中隊の隊員となった。[3] 19 BBY[2]、元ジェダイ・コマンダーアソーカ・タノがかつての師匠であるスカイウォーカーのもとにやってきた際、ヴォーンたち第332中隊のメンバーはすぐさまヘルメットにタノのタトゥーを模したいペイントを施した。彼らはヴェネター級スター・デストロイヤーのデッキに整列してタノを出迎え、元コマンダーの復帰を歓迎した。[3]

第332中隊の隊員が気を付けの姿勢をとっていた時、スター・デストロイヤー艦内に警報が鳴り響き、ジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービがデッキに駆け込んできた。[3] 共和国の首都である惑星[5] コルサントが独立星系連合の奇襲を受け、スカイウォーカーとケノービの部隊が現地へ召集を受けたのである。しかし2人は、元シス卿モールを捕まえるため惑星マンダロア共和国軍を派遣してほしいというタノの要望に応えるため、第501軍団を分割して本隊とは別に新たな師団を作り、クローン・コマンダーに昇格させたレックスとその“軍事顧問”のタノに指揮権を与えることにした。ヴォーンもこの新師団の一員となり、コルサントへ向かう本隊と別れ、レディボ=カターン・クライズ率いるマンダロア・レジスタンスの戦士とともにマンダロアへ向かった。[3]

マンダロア包囲戦[]

「キャプテン・ヴォーン、何を見つけたの?」
「アンダーシティへの入り口にたどり着き、敵の指揮官ガー・サクソンと戦闘になりました。ところが急にここで姿を消したんです」
―アソーカ・タノとCT-0292[出典]
VaughnTroopsMandalore-OFNF

トルーパーを指揮するヴォーン

新師団のクローントルーパーたちは低空強襲トランスポート/兵員用でマンダロアへ降下し、首都サンダーリへ攻め入った。彼らはこのドーム都市の出入り口であるドックを制圧し、モールとその支持者たちを包囲することに成功した。降下を生き延びたヴォーンは、複数のトルーパーを指揮して市街戦に参加した。彼はブリッジの上で[3] モールに忠実な戦士集団マンダロリアン・スーパー・コマンドー[6] と銃撃戦を繰り広げ、その指導者であるガー・サクソンを三方向から取り囲んだ。しかしアルメク首相からアンダーシティでの合流を命じられたサクソンは、部下を連れてブリッジから飛び降り、ジェットパックを使って下層へ向かった。ヴォーンたちもジェットパックでその後を追い、アンダーシティへ続く入り口にたどり着いた。彼らは複数の犠牲者を出しながらスーパー・コマンドーと戦ったが、サクソンは急いだ様子でトンネルの中へ姿を消してしまった。[3]

ヴォーンは市街地にいるタノに連絡を取り、彼女をアンダーシティの入り口に呼んだ。ヴォーンは彼女に状況を報告し、この先が下水道や排水口などが入り組んだトンネル網になっていることを知らせた。タノはトンネルの中を調べることに決め、ヴォーンとトルーパーたちも彼女の後に続いた。一行がトンネルを進んでいた時、スーパー・コマンドーのルック・カストが姿を現し、ミサイルを発射した。タノがフォースを使って偏向したおかげでミサイルは天井に着弾し、爆発の衝撃から立ち直ったヴォーンたちはタノが制止するのも聞かずに敵の後を追った。最終的にヴォーンはトンネルの先の開けた場所にたどり着き、そこで胸を撃たれて致命傷を負った。彼は駆け付けたタノの手を握り、自分の失敗を謝った後、息を引き取った。モールはジェダイ(本当の狙いはタノではなくケノービだったが)をおびき寄せようと企んでおり、ヴォーンたちはアンダーシティでまんまと彼の罠に嵌ってしまったのだった。[3]

人物[]

「すみません、コマンダー」
―CT-0292の最期の言葉[出典]
VaughnDies-OFNF

キャプテン・ヴォーンの最期

他のクローン・トルーパーと同様、CT-0292は賞金稼ぎジャンゴ・フェット遺伝子から生み出されたクローンであり、身長は1.83メートルで、生まれ持ったは黒色、肌は褐色だった。[1] 元ジェダイ・パダワンのアソーカ・タノが戻ってきた際、ヴォーンは彼女がすでに共和国軍の一員ではないにも関わらず、尊敬をこめて“コマンダー”と呼んだ。ヴォーンは逃げる敵を追うことをためらわず、サンダーリのアンダーシティではタノの呼びかけを聞かずに敵の後を追い、まんまと待ち伏せに遭ってしまった。その結果、ヴォーンのチームは全滅し、彼はぬ直前にタノに謝罪の言葉を告げた。[3]

装備[]

「お前が戻ると知って、レックスたちは急いで作業した」
「塗装は不出来ですが、自分たちの気持ちは伝わるでしょう」
―第332中隊のヘルメットについて、アナキン・スカイウォーカーとCT-7567[出典]

CT-0292は第501軍団の青いマーキングが施されたフェーズIIクローン・トルーパー・アーマーを身に着けていた。元コマンダーのアソーカ・タノが戻った際、CT-0292を含む第332中隊の隊員たちは、タノの顔のタトゥーを模した赤いペイントをヘルメットに施した。マンダロア包囲戦に参加した際、彼はDC-15Aブラスター・ライフルとジェットパックを装備し、ヘルメットと肩部アーマーにアンテナをつけていた。また彼のヘルメットの顎部分には、標準仕様には無い突起が付属しており、顔の下半分からその突起部分にかけて濃い赤色のラインが入っていた。[3]

制作の舞台裏[]

CT-0292 Vaughn Concept art

ヴォーンのコンセプト・アート

CT-0292、“ヴォーン”は2020年4月17日にアメリカの Disney+ で配信が始まったTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン7第9話『忘れがたき旧友』で初登場を果たした。[3] なおヴォーンの姿は、2020年1月22日スター・ウォーズの公式 Twitter が投稿したシーズン7の最初の宣伝用ポスターで初めて一般公開された。[7]

シリーズに登場した他のクローン・トルーパーと同じく、ディー・ブラッドリー・ベイカーがヴォーンの声優を担当している。[3] キリアン・プランケット2018年6月25日にヴォーンのコンセプト・アートを制作した。ヴォーンのキャラクター・モデルは、『忘れがたき旧友』にも登場したコマンダーコーディのモデルをリテクスチャして作られている。StarWars.comに掲載されているエピソード・ガイドのコンセプト・ギャラリーでは、キャラクター名の綴りが "Vaughan" となっているが、エピソード・ギャラリーでは劇中の発音と同じ "Vaughn" 表記が使用されている。[8]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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