- 「このドロイド、僕らには難しすぎたかも」
- ―カイ・ブライトスター[出典]
DD-1ホバー・ドロイド(DD-1 hover droid)はインダストリアル・オートマトン社が製造したドロイドの機種。ジェダイ・オーダーはこの機種の改造モデルをトレーニング・ドロイドとして使用した。ハイ・リパブリック時代、惑星テヌーのジェダイ・テンプルでは、エレクトロブレード訓練ソードを装備した改造型DD-1が若きジェダイ・イニシエイトたちのライトセーバーの練習相手として使われていた。
特徴[]
インダストリアル・オートマトン社製DD-1ホバー・ドロイドは[1] ドーム型の頭部と逆円錐形の胴体を備え、頭部正面に水色のセンサーを搭載していた。このドロイドには足が無く、浮遊して素早く動き回ることができた。DD-1ホバー・ドロイドの背丈はヒューマノイドの子どもにも及ばないが、子ども1人や大量の荷物を運んでも浮遊状態を維持できるだけのパワーを備えていた。このドロイドの胴体には4枚の仕切り板があり、その中に4本のアームが格納されていた。首に相当する部位には小さな関節があり、電源オフ状態になると関節が格納され、頭部と胴体がぴったりと密着した形状となった。[2]
DD-1ホバー・ドロイドは頭頂部のパネルの中に制御装置があり、ここで電源のオン/オフや各種設定を行うことができた。[2] また胴体下部のパネルの下のボタンでも電源のオン/オフができた。[3] DD-1のセンサーは通常時は水色に発光したが、トレーニング・ドロイドとして使用した際、所定の目標をクリアしたときなどに緑に発光した。[2] また特定のモーションに入る前の合図として赤色に点滅させることもできた。[4] DD-1には専用の待機ステーションがあり、非使用時はわずかに浮遊した状態でこのステーションに収納された。このドロイドは素早く移動し、胴体や手の関節を高速で回転させることができた。[3]
用途[]
- 「ドロイドをかわして3人一緒にあの台に辿り着いたら、この訓練コースはクリアよ」
- ―ジア・ザルドア・ザナ[出典]
ジェダイ・オーダーは改造型のDD-1ホバー・ドロイドを修練ドロイドとして活用した。このトレーニング・ドロイドは[1] ライトセーバーに耐性のある[3] エレクトロブレード訓練ソードを装備して素早く動き回り、若きジェダイ・イニシエイトたちのアクロバット技術やライトセーバー技術を向上させるための練習相手となった。[1] ハイ・リパブリック時代に惑星テヌーのジェダイ・テンプルで使用されていた改造型DD-1ホバー・ドロイドの場合、4本のアームの先端すべてにエレクトロブレード訓練ソードが搭載されており、訓練に応じて必要な分だけブレードを起動し、全て起動した場合は四刀流で模擬戦闘を行うことができた。[2] テヌーのテンプルで修業を積むイニシエイトのあいだでは、このドロイドは上級生用のトレーニング・ドロイドとみなされていた。[3]
改造型DD-1ホバー・ドロイドを活用した訓練法にはさまざまなバリエーションがあり、単純にライトセーバー戦の練習相手として使われることもあれば[3]、訓練場に設置された障害物コース上で行く手を阻む邪魔者として配置されることもあった。後者の練習法ではゴールまでの制限時間が設けられ、別のホバー・ドロイドが残り時間のカウントダウンを行った。イニシエイトたちは不安定な足場を進みながらドロイドのエレクトロブレードによる攻撃をライトセーバーでしのぐ必要があり、場合によっては時間内にゴールするために戦闘を回避するなどの判断を迫られた。[5] またDD-1の頭部に取り付けられたビーコンの奪取を目標とする訓練法もあった。[2] 訓練用のDD-1は、イニシエイトがライトセーバーを落とすなどして無防備になったり[5]、ビーコン奪取といった目標が達成されたりすると自動的に戦闘を中止した。[5] またDD-1ドロイドが投げた果物をライトセーバーで切断するといった訓練が行われることもあった。[4]
歴史[]
- 「それは訓練ドロイドなのよ、カイ。どうやって片づけをさせるの?」
- ―リス・ソレイ[出典]
232 BBY[6]、テヌーに配属されたジェダイ・イニシエイトのカイ・ブライトスター、リス・ソレイ、ナブスはジェダイ・マスター・ジア・ザルドア・ザナの監督のもと、訓練場で障害物コースの訓練に挑んだ。制限時間が迫る中、3人はゴール目前で訓練用のホバー・ドロイドに行く手を阻まれた。リスは戦闘を回避することでゴールにたどり着いたが、ナブスはゴール目前でアスレチックから落下し、ロープにぶら下がる格好になった。カイはナブスをフォースで助けようとしたが、ドロイドの攻撃でライトセーバーを落としてしまった。カイはナブスとライトセーバーを両方同時にフォースで持ち上げようとして失敗し、時間切れで失格となってしまった。その後、訓練を見ていたグランド・マスター・ヨーダはモノではなく人を助けるのがジェダイの流儀だとカイに助言した。[5]
ある日、カイ、リス、ナブスは訓練場でDD-1ホバー・ドロイドを勝手に起動し、ライトセーバーの訓練を開始した。しかしカイは(リスが事前に警告していた通り)このドロイドは自分たちには強敵すぎたと判断し、スイッチを切ることに決めた。3人は暴れまわるドロイドを抑えつけることができなかったため、友人のパイロット、ナッシュ・デュランゴにも助けを求めた。3人のイニシエイトたちはフォースの力でドロイドの動きを止め、そのすきにナッシュが停止ボタンを押した。作戦が成功して喜んでいた時、彼らは倒れてきたレンガの下敷きになりかけたが、駆け付けたヨーダに救われた。[3]
登場作品[]
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ヨーダからの任務
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – わかきジェダイのしょうかい (初登場)
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ドロイドの攻撃
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ジェダイと泥棒
- スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー:ギャラクティック・トレーニング
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 王子と海賊
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ナブスと障害物コース
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ドロイドの攻撃
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – わかきジェダイのしょうかい
- ↑ 4.0 4.1 スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー:ギャラクティック・トレーニング
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ヨーダからの任務
- ↑ ウォルト・ディズニー・スタジオのプレスリリース資料によれば『スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』の時系列は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の200年前であるため、『スター・ウォーズ タイムライン』で紹介されている暦に照らし合わせると、年代は232 BBYとなる。