FA-5ヴァレット・ドロイド(FA-5 valet droid)はソロスーブ社が製造したFA-4パイロット・ドロイドの後継モデルである。FA-4が第5級ドロイドで下半身が無限軌道ユニットであるのに対し、FA-5は第3級ドロイドに分類され、下半身は2本の脚になっており、主に宇宙港での荷物の運搬や乗客の案内、富裕層の召使いとして使用されていた。共和国時代末期、多数のFA-5とFA-4が発展途上惑星で使用されており、都市惑星コルサントでも両モデルが働いていた。
特徴[]
FA-5ヴァレット・ドロイドはソロスーブ社が製造したFAシリーズのドロイド、FA-4シリーズ・パイロット・ドロイドの後継モデルである。FA-5の上半身はFA-4とほぼ同じ形状であったが、後者の下半身が安定性の高い無限軌道ユニットであるのに対し、前者の下半身は2本のすらりとした脚になっていた。[1] この足のおかげで[5] FA-5の全高はFA-4の2.1メートルよりも高かった。[3] またFA-4が第5級ドロイドであるのに対し、FA-5は第3級ドロイドに分類された。[2] FA-5はなるべく目立たないように地味なデザインにされており、ボディは灰色、黒、白で塗装されていたが、FA-4に比べて塗装は凝っていた。[1]
FA-4はパイロット・ドロイドとして用いられたが、FA-5はスターシップの乗客のエスコートするよう設計されており[4]、その内容は公共の宇宙港での乗客の案内や荷物運びで、FA-4のサポート係としても使用された。ただし一番多い使用例は富裕層の召使いであった。またFA-5は地味なデザインにされていたが、呼ばれると直ちに主人のもとにかけつけた。[1]
歴史[]
共和国時代最後の数十年間にソロスーブ社はFA-4パイロット・ドロイドを製造し[4]、その相手役として後継機のFA-5も開発した。[1] 都市惑星コルサントの元老院オフィス・ビル[5] をはじめとする宇宙港やドッキング・ベイでは、FA-5は乗客のエスコート以外にもFA-4をサポートする地上職として使われていた。[1] ただし両モデルが働く光景は発展途上惑星でも多く見られた。[4] 19 BBYに発生した[6] コルサントの戦いの後、ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーと彼の師匠オビ=ワン・ケノービ、シーヴ・パルパティーン最高議長らを乗せたジェダイ・シャトル・バスがオフィス・ビルに到着した時も、FA-5ドロイドたちが他のドロイドと一緒に働いていた。[5]
制作の舞台裏[]
FA-5ヴァレット・ドロイドは2005年公開のプリクエル・トリロジー最終作『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で初登場を果たした。[5] 正史媒体では「FA-5ヴァレット・ドロイド」という名称は2015年8月12日に発売された『週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン』第32号で初めて明らかになった。ただし2016年8月16日に発売された本書の日本語翻訳版では、「ヴァレット」が「ヴァレー」と訳されている。[4]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (初登場)
参考資料[]
週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第32号 (スターシップ・ファクトファイル:改造ブンウォーカ116級スループ) (表記はFA-5ヴァレー・ドロイド)
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア (表記はFA-5バレー(駐車係)・ドロイド)
週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第60号 (ドロイド仕様書:FA-4パイロット・ドロイド)
Every Droid in Star Wars - Star Wars Kids YouTube 公式チャンネル
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8
週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第60号 (ドロイド仕様書:FA-4パイロット・ドロイド)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 3.0 3.1
FA-4 pilot droid - 公式データバンクによるとFA-4シリーズ・パイロット・ドロイドの全高は2.1メートルであり、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』での描写から、FA-5ヴァレット・ドロイドは明らかにFA-4より全高が高いため。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4
週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第32号 (スターシップ・ファクトファイル:改造ブンウォーカ116級スループ)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- ↑ スター・ウォーズ タイムライン