ISB監査官

「私はデドラ・ミーロ中尉。モーラーナ宙域のISB監査官よ」

ISB監査官（ISB Supervisor）、あるいは単に監査官は帝国保安局の局員に与えられる称号の一種。監査官は各自に割り当てられた担当宙域に関する諜報活動を監督し、領域内における銀河帝国の資産を保護し、保安を維持するための対策を講じた。また彼らにはISB随行員と呼ばれるスタッフが配属された。惑星コルサントのISB本部では監査官が各管轄宙域の情勢を報告するミーティングが開かれ、5 BBY当時は保安局の高官であるリオ・パータガス少佐が監査官たちの指揮を執っていた。

概要[]

「夕べ、パルパティーン皇帝と話した。皇帝は仰った、ISBが率先して事を進めるようにと。今後この部屋にいる者は地上軍および宇宙軍の情報や物資を自由に利用できる。皇帝は元老院の緊急会議で一括法案を提出される予定だ。それにより、我々は監視および捜索、逮捕を独断で行えるようになる」

―ウルフ・ユラーレン大佐^[出典]

ISB-Supervisors-meeting-Yularen — ISB監査官は担当宙域に関する情報収集活動や保安維持を監督した

ISB監査官は^[2] 単に“監査官”とも呼ばれる帝国保安局局員の役職・称号であり、各監査官にはそれぞれ受け持ちの宙域が割り当てられていた。監査官は担当する宙域に関する諜報活動を監督し、宙域内の銀河帝国の資産を保護するために対策を講じた。彼らは帝国の首都惑星コルサントにあるISB本部に勤務し、必要に応じて自分の足で管轄領域に出向いた。彼らはISBの職員として白いチュニックと黒いパンツからなる標準的な制服を着用した。また彼らは階級を示すプレートを左胸につけていた。例として大尉の階級プレートは青いタイルが横一列に4枚、中尉なら3枚並んでいた。^[1]

ISB監査官にはそれぞれ、ISB随行員（案内員）と呼ばれる下級局員がスタッフとして割り当てられていた。こうした職員は白ではなく灰色のチュニックを身に着け、青いタイルが横に2枚並んだ階級プレートを着用した。また監査官はISB本部に個人的なオフィスを持ち、随行員と共に職務にあたった。5 BBY当時、保安局の高官であるリオ・パータガス少佐が監査官たちを取りまとめ、彼らと^[1]、必要に応じて随行員も交えてミーティングを行っていた。^[2] パータガスは監査官たちに管轄宙域の情勢に関する説明や報告書の提出を求め、場合によっては任務の割り当ても行った。^[1] また緊急時にはウルフ・ユラーレン大佐がミーティングに出席したこともあった。^[2]

保安局の局員として、監査官もISB行動規範を遵守することを求められた。行動規範にはそれぞれの担当領域の扱いについて定めた宙域規則があり、監査官は管轄外の宙域に関する情報を許可なく収集することを禁じられていた。5 BBYに惑星アルダーニで発生した大規模な強奪事件の後、帝国元老院で一括法案が提出され、帝国保安局及びその監査官の権限は大幅に拡大した。監査官は保安局の活動にあたり、帝国地上軍および宇宙軍の情報及び物資を自由に利用できるようになった。^[3]

歴史[]

「君の担当宙域は2つだが、ブレヴィンは6つも抱えている」

―デドラ・ミーロに対し、パータガス少佐^[出典]

帝国時代の5 BBY当時、ISB監査官のブレヴィン中尉はモーラーナ宙域を含む6つの宙域を監督していた。また同じく監査官のグランディ中尉はライロス宙域、ロニ・ヤング中尉はアブリオン宙域、デドラ・ミーロ中尉はセヴ・トックやスティアガードを包括する2つの宙域、そしてラグレット大尉はアーヴァラ6を包括する宙域をそれぞれ担当していた。ミーロは監査官になる前、保安局の執行部に所属していた。^[1]

5 BBY、モーラーナ宙域の惑星フェリックスで現地企業当局プリオックス＝モーラーナの職員が死亡する事件が起きた後、コルサントのISB本部で監査官のミーティングが開かれた。グランディ監査官はこの会議で、ライロス宙域の拘留件数が増加する見込みで、現地当局が弱体化した場合は予算の増額が必要になるだろうとパータガスに報告した。しかしパータガスは、グランディが新たな予算の使い道をはっきりと答えられなかったため、今日中に使途を明確にするようにと指示した。またラグレット監査官はアーヴァラ6の紛争の規模が縮小し、鉱業活動が再開されたと報告したが、避難者の受け入れ場所の問題が解決できておらず、それに関する報告書が未提出であることを少佐に指摘された。ヤング監査官は、アブリオン宙域内の航行に対し警備増強を求めた理由を尋ねられ、スカリフ行きの建築資材が増えたことへの予防措置だと答えた。^[1]