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KP-1と緑色のボディを備えたKシリーズアストロメク・ドロイドである。[1] 9 BBY当時、惑星ジャビームにあるヒドゥン・パス隠れ家で活動していた。ジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービレイア・オーガナを連れて隠れ家にやって来た時、KP-1はパスが保護している避難民の子供と交流していた。それからしばらくして、ジャビーム上空に銀河帝国インペリアル級スター・デストロイヤー現れた際、KP-1はNED-Bらと一緒に隠れ家の出入り口の封鎖を手伝った。[2]

制作の舞台裏[]

デザイン[]

「わたしたちの知るドロイドの長い伝統と、全く新しいもののバランスを見出そうとしました」
―カミーユ・マネ[出典]
KP-1FinalSketch

カミーユ・マネによるデザイン

KP-1はフランスのスター・ウォーズ ファン、カミーユ・マネが考案し、2019年に開催された「ビルド・マイ・ドロイド」コンテストで入賞したドロイドである。[3] 2022年、KP-1はTVドラマ・シリーズ『オビ=ワン・ケノービ』の『パート5』に登場し、公式なキャラクターとなった。[2]

マネはシークエル・トリロジーをきっかけにスター・ウォーズに興味を持ち、コンテストに参加した。[1] 彼女は無意識のうちに、日常生活に役立つドロイドのデザインを思い浮かべたという。[4] 彼女はスター・ウォーズ世界の様式美にマッチするオリジナル要素を考えることがカギだと考え、長い間親しまれているドロイドの伝統と、完全に新しい要素のバランスをとろうと試みた。[1] マネは細部へのこだわりや具体性が映画の世界を結び付けていると考え、革新的なコンセプトを作ろうと目指した。彼女はドロイドの個性を考える前に、基本的な形を思いつくのに苦労したという。[3] マネは新たなデザイン要素として、KP-1をシルエットだけで判別できる円錐型のボディを取り入れつつ、クラシックなドーム型の頭部も採用した。またマネは初めから車輪を使うことを考えていたが、やがてそれを水平方向に配置し、その断面上に収納式アームを配置するアイデアを思い付いた。マネは色の組み合わせが気に入ったという理由で、ピンクのボディに赤のアクセントを加えた。また彼女はR2-D2C-3POBB-8と差別化するため、青や金、オレンジの配色を意図的に避けた。[1]

マネによる最終案では、ドロイドの寸法や各部の名称および機能も解説されており、ドロイドが興奮ないしパニックを起こした時の挙動も描かれている。マネはスター・ウォーズの有名なドロイドたちにインスパイアされ、陽気だが気性の荒いオリジナルのドロイドを創作した。マネはあらゆる感情を表現するドロイドを思い描き、KP-1のキャラクター像を“しょっぱい”(salty)と表現している。またマネはドロイドの命名にあたり、“聡明で洞察力にあふれ、常に一歩先を行き、無鉄砲で、どこから新鮮な風が吹いてくるか予想がつかないような”キャラクター性を名前に込めたという。[3] KP-1は Knave Puff の略からきており、“新鮮な空気のしょっぱい吐息”をイメージしている。マネによるとKP-1にはしょっぱい一面もあるが、そばにいるだけでいつも幸せになれるキャラクターであるという。[1] またマネはKP-1について「非常に忠実で、怒りっぽいが、その怒りは決して長くは続かない。主人に危険を知らせるときはパニックになることもあるが、常に自分の使命を果たそうとする」と語っている。[3]

公式化[]

KP-1BeingConstructed

KP-1の制作風景

マネはKP-1のデザインをルーカスフィルムの「スター・ウォーズ:フォース・フォー・チェンジ」プロジェクトの企画「ビルド・マイ・ドロイド」に応募し、大賞を勝ち取った。[3] ルーカスフィルムのアート・エディターであるダグ・チャンもマネによるKP-1のコンセプトを気に入った。KP-1はTVシリーズ『オビ=ワン・ケノービ』に登場することになり、チャンとデボラ・チョウ監督をはじめとする製作クルーがオンライン会議を行い、このドロイドをどう描くかについて話し合った。チョウはKP-1を“疑似反乱軍基地”に配置し、なんらかの役割を持たせることを提案した。また彼女はドロイドの制作担当者らに、ドロイドのキャラクター像は“強気で小さなファイター”だと指示した。チャンはオリジナル・コンセプトの重要な要素はすべて守りつつ、俳優と関われるような実用性も持たせたいと考えた。チャンとアート部門はマネのコンセプトの上にKP-1の絵を描き、R2シリーズ・アストロメク・ドロイドを参考にした頭部と目、模様を加えた。[4]

『オビ=ワン・ケノービ』制作中、マネはルーカスフィルムからKP-1の制作に関する進捗状況を知らされた。また彼女自身もダグ・チャンとオンラインでやり取りし、撮影のためにドロイドの仕上げを手伝った。ルーカスフィルムはマネに、3Dプリントした部品や塗装、クリーチャー・ショップで行われた最終組み立てなど、制作の舞台裏のビデオや写真を送った。最終的にドロイドの配色は緑と褐色になったが、全体的な外観はほぼマネが思い描いたビジョンの通りとなった。[1]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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