Wookieepedia

R3-S1、通称スリース(Threece)は共和国再建のための同盟に仕えたR3シリーズ・アストロメク・ドロイドである。R3-S1は処理能力が高いインテレックスVプロセッサーを搭載していたが、プログラミングに癖があり、うぬぼれ屋で議論好きな性格だった。彼女は特定のスターファイターに割り当てられるのではなく、衛星ヤヴィン4にあるグレート・テンプル基地で各種テクノロジーを維持管理する仕事を任されていた。R3-S1はその性格のせいで他の仲間たちとうまくいっていなかったが、組織をまとめる能力には定評があり、アストロメク・ドロイド・プールの主任として認められていた。

1 BBY同盟宇宙軍惑星スカリフにおける戦闘に緊急収集された後、R3-S1は基地のハンガー・ベイに居合わせた。会合で戦闘行動を実行しないよう決定されたにもかかわらず、ジン・アーソをはじめとする反乱グループ“ローグ・ワン”は命令に背いて独自で襲撃作戦の実行を決行することにした。ジンとキャシアン・アンドー大尉を始めとするメンバーたちがゼータ級重貨物シャトルSW-0608に向かった時、彼らはR3-S1とすれ違った。

経歴[]

R3-S1 on Yavin

R3-S1(左)のそばを通り過ぎるジン・アーソとキャシアン・アンドー

“スリース”というニックネームで知られる[4] R3シリーズ・アストロメク・ドロイド[3] R3-S1は、銀河帝国時代共和国再建のための同盟(反乱同盟)に仕えていた。[4] 1 BBY当時[8]、彼女は衛星ヤヴィン4に置かれた同盟軍マサッシ・グループの拠点、グレート・テンプルに配属されていた。彼女は特定のスターファイターに割り当てられる代わりに、基地にある各種テクノロジーを維持管理し[4]、最新かつ最適なコンディションに保つ仕事を任されていた。またR3-S1はグレート・テンプルのアストロメク・ドロイド・プールの主任と目されていた。[5]

1 BBY[8]、グレート・テンプルで同盟軍最高司令部の会合が行われ、銀河帝国の超兵器デス・スター設計図を手に入れるため惑星スカリフを襲撃するべきか否か話し合われた後、R3-S1は基地のハンガー・ベイに居合わせた。会合では戦闘行動を起こさないことが決定されたが、反乱軍に加わったばかりのジン・アーソをはじめとするグループ、“ローグ・ワン”が最高司令部の命令に背いてスカリフの作戦を独自に決行した。ジンとキャシアン・アンドー大尉を始めとするメンバーたちが[9] ゼータ級重貨物シャトルSW-0608[4] に向かって歩いていた時、R3-S1はハンガー・ベイで彼らとすれ違った。[9]

個性と特徴[]

R3-S1は女性プログラムのアストロメク・ドロイドで、センサーを備えた。[4] 彼女の銀色のボディは材質の合金がむき出しの状態であり、装飾や保護が施されていなかった。しかしR3シリーズ・アストロメク・ドロイドの特徴である透明なプラステックス製ドームは健在であり、中にあるプロセッサーの作動状況がよく見えた。[6] 頭部には随所にオレンジのマーキングが施されており、処理能力が高いインテレックスVプロセッサーとホロプロジェクターが搭載されていた。[4] 彼女のインテレックス・キットは当時最新鋭であり、もともとR2ユニットのキットより高性能だったが、更なる処理能力を引き出すためオーバークロックが施されていた。[6] またR3-S1の胴体には冷却ベスト付きの[7] バート音響信号装置[10] が配置されており、には油圧懸架装置が埋め込まれていた。[7]

彼女は組織をまとめる才能があり[4]、組織運営サブルーチンが高く評価されていた。[6] 彼女はグレート・テンプル基地のアストロメク・プールの主任と目されており[4]、部門の責任者と連絡を取りながら、極めて貴重なリソースを最大効率で稼働させることに尽力していた。[6] しかし彼女はプログラミング上の欠陥を持っていたため自惚れが強く、度を過ぎて競争的な性格のせいで他の仲間たちとうまくいっていなかった。[4] また彼女は議論好きで、自身に搭載されたプロセッサーを過剰に誇りに思っていた。R3-S1は全高1.09メートル[5]、他のRシリーズ・アストロメクと同じくインダストリアル・オートマトン社によって製造された。[1]

制作の舞台裏[]

R3-BHD[]

Brad Oakley and R3-S1

R3-S1を制作したブラッド・オークリー(左)

R3-S1は2016年公開のアンソロジー映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のために制作されたキャラクターである。[9] 映画公開日に発売された設定資料集『スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド』(パブロ・ヒダルゴ著、他)で初めて名前が明かされた。[4] R3-S1はR2-D2ビルダーズ・クラブブラッド・オークリーによって作成された。ボディと脚部はR2-BHDと同じものが流用されており、頭部だけR3-S1固有の透明なドームと入れ替えられた。そのためR3-S1は撮影現場でR3-BHDと呼ばれていた。R3-S1が登場する格納庫のシーンでは、ドロイドの動きを確認するため予行運転が実施され、誰ともぶつからないルートが策定された。[11]

配属機の矛盾[]

Raner-R3-S1-RO

Xウイングに乗り込んだR3-S1 (後方) が映る場面の一つ。しかし彼女の姿は他のXウイングの場面でも確認できる

『ローグ・ワン』の終盤に描かれるスカリフの戦いでのT-65B Xウイング・スターファイター反乱軍パイロットを映す場面では、アストロメク・ソケットに搭乗するR3-S1の姿を確認することができるが、そのパイロットは1人ではない。スカリフの戦いで一番最初にR3-S1の姿が映るのは[9] ブルー中隊ヴァンゴス・グレック[4] がスカリフの軌道に浮かぶシールド・ゲートの通過を試みる場面であり、その次の[9] バリオン・レイナー[4] が上昇を命じるシーンでもR3-S1の姿がはっきり映っている。またTIE/ln制宙スターファイターに撃墜される直前に[9] レッド中隊ペドリン・ゴール[4] が救援を呼ぶ場面でもR3-S1が映っている。[9] しかし彼女が誰の機に乗ってスカリフの戦いに参加したか、どの中隊に所属しているかなど、スカリフの戦いにおけるR3-S1の情報を公式から公表されたことはない。そのためバリオンがスカリフの戦いを生き延びたように[2] R3-S1も彼と共に生還したか、ヴァンゴスあるいはペドリンと共に戦死したか判断することは不可能である。なお2017年1月1日に発売されたレゴの「Yウィング・スターファイター」ではR3-S1は「レベル・アストロメク・ドロイド」の名でミニフィグ化しており、Xウイング・スターファイターではなくBTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマーに搭乗している。[12] そして2018年10月4日に出版された設定資料集『STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z』ではR3-S1は「管理能力と負けず嫌いな性格のおかげで、スターファイターに配属されることはなかった」と紹介されており、そもそもスカリフの戦いに参加していなかったような表現になっている。[2]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]