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R3-S1、通称スリース(Threece)は共和国再建のための同盟に仕えたR3シリーズ・アストロメク・ドロイドである。R3-S1は処理能力が高いインテレックスVプロセッサーを搭載していたが、プログラミングに癖があり、うぬぼれ屋で議論好きな性格だった。彼女は特定のスターファイターに割り当てられるのではなく、衛星ヤヴィン4にあるグレート・テンプル基地で各種テクノロジーを維持管理する仕事を任されていた。R3-S1はその性格のせいで他の仲間たちとうまくいっていなかったが、組織をまとめる能力には定評があり、アストロメク・ドロイド・プールの主任として認められていた。

1 BBY同盟宇宙軍が惑星スカリフにおける戦闘に緊急収集された際、R3-S1も反乱軍パイロットバリオン・レイナーT-65B Xウイング・スターファイターに搭乗し、ヤヴィン4から出撃することになった。ブルー中隊コールサイン・“ブルー4”を務めるレイナーは、艦隊スカリフ星系に到着して間もなく、惑星軌道に浮かぶシールド・ゲートの通過を試みた。ブルー中隊の複数の戦闘機が通過に成功したが、レイナーはゲート閉鎖に間に合わないと判断して急旋回し、シールドとの衝突を免れた。その後彼らは軌道で帝国宇宙軍と戦い、デス・スター設計図獲得に貢献した。

経歴[]

反乱軍のドロイド[]

“スリース”というニックネームで知られる[5] R3シリーズ・アストロメク・ドロイドのR3-S1は[2]銀河帝国時代共和国再建のための同盟(反乱同盟)に仕えていた。[5] 1 BBY当時[6]、彼女は衛星ヤヴィン4に置かれた同盟軍マサッシ・グループの拠点、グレート・テンプルに配属されていた。彼女は特定のスターファイターに割り当てられる代わりに、基地にある各種テクノロジーを維持管理し[5]、最新かつ最適なコンディションに保つ仕事を任されていた。またR3-S1はグレート・テンプルのアストロメク・ドロイド・プールの主任と目されていた。[4]

R3-S1 on Yavin

R3-S1のそばを通り過ぎるジン・アーソとキャシアン・アンドー

1 BBY[6]、グレート・テンプルで同盟軍最高司令部の会合が行われ、銀河帝国の超兵器デス・スター設計図を手に入れるため惑星スカリフを襲撃するべきか否か話し合われた後、R3-S1は基地のハンガー・ベイに居合わせた。会合では戦闘行動を起こさないことが決定されたが、反乱軍に加わったばかりのジン・アーソをはじめとするグループ、“ローグ・ワン”が最高司令部の命令に背いてスカリフの作戦を独自に決行した。ジンとキャシアン・アンドー大尉を始めとするメンバーたちが[3] ゼータ級重貨物シャトルSW-0608[5] に向かって歩いていた時、R3-S1はハンガー・ベイで彼らとすれ違った。[3]

スカリフの戦い[]

「上昇しろ!」
―シールド・ゲート激突直前に機体をUターンさせたバリオン・レイナー[出典]

スカリフで戦いが行われているという知らせがヤヴィン4に届くと、彼らを支援するため同盟宇宙軍が緊急出動することになり、R3-S1も[3] ブルー中隊コールサイン・“ブルー4”を担当する反乱軍パイロットバリオン・レイナー[5]T-65B Xウイング・スターファイターアストロメク・ソケットに搭乗することになった。艦隊スカリフ星系に到着すると、ラダス提督はブルー中隊に地上の部隊を支援するよう命じた。中隊のファイターはブルー・リーダーアントック・メリック将軍に率いられ、地上に達するためスカリフ軌道に浮かぶシールド・ゲートの通過を試みた。複数の戦闘機が無事に大気圏内へ突入したが、帝国はすぐにゲートを封鎖し、レイナーは間に合わないと判断して機体を急旋回させた。[3] ヴァンゴス・グレック[5] 他1名のパイロットは間に合わずシールドに激突したが、R3-S1はレイナーの判断のおかげで破壊を免れた。[3]

Raner-R3-S1-RO

R3-S1 (後方) はスカリフの戦いでバリオン・レイナーのXウイングに乗り込んだ

その後R3-S1とレイナーはシールドを通過できなかった他のブルー中隊機とともに、スカリフの軌道で同盟軍艦隊を支援した。戦闘中、レイナーは2機のTIE/ln制宙スターファイターに追われながら、インペリアルI級スター・デストロイヤー[3]パーセキュター[7]偏向シールド発生装置を破壊する活躍を挙げた。これによりスター・デストロイヤーへの直接攻撃が可能になり、ゴールド中隊イオン爆弾で<パーセキュター>を機能停止させ、シールド・ゲートを破壊するきっかけを作った。最終的に同盟軍はデス・スター設計図の獲得に成功し[3]、ブルー中隊の一部はスカリフ星系からの脱出に成功した。しかしブルーおよびレッド中隊はスカリフの戦いやそれに先立つイードゥー攻撃で総勢19名のパイロットを失っており、さらに数名のパイロットが離脱したため、ヤヴィンの戦いが始まる前にブルー中隊が再び編成可能かどうか議論が行われることになった。[8]

個性と特徴[]

R3-S1は女性プログラムのアストロメク・ドロイドで、センサーを備えた。[5] 彼女の銀色のボディは材質の合金がむき出しの状態であり、装飾や保護が施されていなかった。しかしR3シリーズ・アストロメク・ドロイドの特徴である透明なプラステックス製ドームは健在であり、中にあるプロセッサーの作動状況がよく見えた。[2] 頭部には随所にオレンジのマーキングが施されており、処理能力が高いインテレックスVプロセッサーとホロプロジェクターが搭載されていた。[5] 彼女のインテレックス・キットは当時最新鋭であり、もともとR2ユニットのキットより高性能だったが、更なる処理能力を引き出すためオーバークロックが施されていた。[2]

彼女は組織をまとめる才能があり[5]、組織運営サブルーチンが高く評価されていた。[2] 彼女はグレート・テンプル基地のアストロメク・プールの主任と目されており[5]、部門の責任者と連絡を取りながら、極めて貴重なリソースを最大効率で稼働させることに尽力していた。[2] しかし彼女はプログラミング上の欠陥を持っていたため自惚れが強く、度を過ぎて競争的な性格のせいで他の仲間たちとうまくいっていなかった。[5] また彼女は議論好きで、自身に搭載されたプロセッサーを過剰に誇りに思っていた。R3-S1は全高1.09メートル[4]、他のRシリーズ・アストロメクと同じくインダストリアル・オートマトン社によって製造された。[1]

制作の舞台裏[]

Brad Oakley and R3-S1

R3-S1を制作したブラッド・オークリー(左)

R3-S1は2016年公開のアンソロジー映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のために制作されたキャラクターである。[3] 映画公開日に発売された設定資料集『スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド』(パブロ・ヒダルゴ著)他で初めて名前が明かされた。[5] R3-S1はR2-D2ビルダーズ・クラブブラッド・オークリーによって作成された。ボディと脚部はR2-BHDと同じものが流用されており、頭部だけR3-S1固有の透明なドームと入れ替えられた。そのためR3-S1は撮影現場でR3-BHDと呼ばれていた。R3-S1が登場する格納庫のシーンでは、ドロイドの動きを確認するため予行運転が実施され、誰ともぶつからないルートが策定された。[9]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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