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R4アストロメク・ドロイド(R4 astromech droid)、別名R4シリーズ(R4-series)、R4ユニット(R4 unit)、またの名をR4アグロメク・ユニット(R4 agromech unit)はインダストリアル・オートマトン社が製造したRシリーズアストロメク・ドロイドの機種である。R2シリーズと外見が似ていたが、頭部はドーム型ではなく円錐型になっていた。銀河帝国の公式記者団はR4ユニットを情報伝達用のクーリエ・ドロイドとして使用した。また、R4-Pアストロメクは改良されたR4アストロメクであり、頭部はR2シリーズのものが使用されていた。

特徴[]

概要[]

R4アストロメク・ドロイド[13]、別名R4シリーズ[14]、R4ユニットはインダストリアル・オートマトン社が製造した[1] Rシリーズアストロメク・ドロイドの一種であり[2]アウター・リム市場を意識して設計されていた。[1] 全高は1.15メートル[3]第2級ドロイドに分類される。[2]

各部特徴[]

頭部[]

R4アストロメク・ドロイドの頭部はデュラスチール製で[15]R2シリーズ・アストロメク・ドロイドのドーム型と異なり、円錐型であった。[1] 頭部の下部は円形で、頭上は六角形状になっていた。[16] 正面中央にはプライマリー・フォトレセプターおよびレーダーアイがあり[4]、左右にツール・ベイ・アクセス・ドアが設置されていた。[10] このアクセス・ドアの形状は個体によって異なり[17]、左右非対称の個体もいれば[18]、左右対称の個体もいた。[10] R4ユニットの頭部の内部にはメモリー・バンク[19] 車両および民間スターシップに関するデータベースが搭載されていた。[1]

R4ユニットの頭部の右上には大型のホロプロジェクターが配置されていた。デザイン面の妥協やコストダウンの優先により、R2ユニットで採用された超小型の[1] ケルナー・オプティカル社[20] ホロプロジェクターはR4ユニットには搭載されず、代わりに低コストの大型ホロプロジェクターのモデルが内蔵された。そのためこの装置が頭部に収めるスペースが大きくなってしまった。[1] R4ユニットが搭載可能なホロプロジェクターの例としてヘルナー・オプティカル・ホログラフィック・プロジェクターが挙げられる[4](これはR2ユニットにも搭載させることが可能である)。[21]

一部のR4ユニットにはフォトレセプターのすぐ右隣に[7]、R2ユニットの論理機能ディスプレー[20] に似た装置が配置されていた。これはホロプロジェクターのスイッチを切る役目を果たした。[7] R4ユニットの中には通常モデルと比べてパネルの形状やフォトレセプターの上下の位置が大幅に異なった個体も確認されている。[22][23][17]

胴部[]

R4アストロメク・ドロイドのメイン・ボディはR2シリーズのものとほぼ同じデザインであり[1]、R2ユニットやR5ユニットの頭部と互換性がった。[24][25] しかしR4ユニットの胴体はR2より頑丈な作りになっており[1]ブラスター・ライフルの攻撃には耐えられないものの[26] 高所から落下しても平気だった。[27] R4ユニットの胴体の正面の上部には修理用[4] 収納式アームを備えたパネルがあり[10]、中央にバート音響信号装置及びシステム換気装置、下部に高出力再充電カップリングが配置されていた。[4] 脚の付近にある大型パネルには多種多様な道具や[28]コンピューター・システムにアクセスするためのコンピューター・アクセス・プローブ(スコンプ・リンク)が収納されていた。この接続アームはR2ユニットに搭載されたものと同型だった。[1] 他にも胴体には排熱口や[4] 干渉パルス・スタビライザーが配置されており[29]、裏面には大型のカーゴ・コンパートメントがあった。[4]

消火器や内蔵コムリンクを装備したR4ユニットも存在した。コムリンクは通常装備ではなかったが、持ち主がドロイドと常に連絡を取りたい場合はオプションで追加することができた。[1]

脚部[]

R2シリーズと同じく、R4アストロメク・ドロイドは左右に2本の脚と、胴体部分に格納可能な第3の脚を備えた。R4ユニットの脚もデュラスチール製で、下部にあるモーターで動く仕組みになっていた。脚にはアクセンチュエイティング・カプラーやシステム潤滑油フィルター/リザーバー、油圧式アーム・シャフトが組み込まれており、下部にある燃料セルにはクイック=リリース燃料システム・ラッチが搭載されていた。[4] 更にR4ユニットは脚の真横もしくは足裏にロケット・ブースターを装備することができた。[19][30]

用途、バリエーション[]

Blue Glass Arrow 詳細はR4-PアストロメクR4クーリエ・ドロイドを参照

R4アストロメク・ドロイドは多目的ドロイドであったが[16]、コスト削減を重視して選ばれたパーツがかさばり、内蔵する機能を一部削られた。その結果R4ユニットは柔軟に対応する能力が劣り、作業に適したツールを手先に装着できないことがあり、アストロメク・ドロイドとして有能ではなかった。しかしスターシップに関するデータベースを保有したこともあり、修理ドロイドとしては優秀であった。[1] またR4ユニットはドリンク・トレイや液体ディスペンサーを搭載させればサービス・ドロイドとして使用することも可能だった。[12]

銀河共和国ジェダイ・オーダーは特徴的な円錐形の頭部をR2シリーズのドーム型頭部に差し替えた[24] 改良型R4ユニット[31]R4-P[32] をアストロメク・ドロイドとして使用した。[33]

銀河帝国の公式記者団R4クーリエ・ドロイドと呼ばれるR4ユニットを情報伝達用のクーリエ・ドロイドとして使用し、標準装備ではない大容量データバンクを装備させた。一方で、惑星ロザルに設けられた初期の小規模な帝国軍の駐屯地ではR4ユニットがパトロール・ドロイド警備ドロイドとして使用されていた。このようなR4ユニットには内蔵コムリンクが追加されており、何か異常があってもコンピュータ・システムに接続せずに警報を発することができた。しかし、R4ユニットにはこうした仕事は向いていなかった。[1]

歴史[]

インダストリアル・オートマトン社(IA社)はR2シリーズ・アストロメク・ドロイドで好調なセールスを記録したが、後継機のR4アストロメク・ドロイドは売り上げが伸びずに苦労した。そのためR4ユニットはIA社のマーケティング・チームから[1] R4アグロメク・ユニット[34]、あるいは単にアグロメク、ムカツキメクと揶揄された。[1]

共和国時代[]

銀河共和国は大量のR4アストロメク・ドロイドの導入を決定し、売れ残った在庫は全て買い取られた。買い取られたR4ユニットで標準装備されていない機器が必要な場合はユニットの改装が行われた。[1] やがてクローン戦争が勃発すると、共和国のR4ユニットはアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ[35] ヴェネター級スター・デストロイヤーといった共和国宇宙軍主力艦に配属されるようになり[36]、アストロメクとしては万能でないにも関わらず[1] BTL-B Yウイング・スターファイター/ボマーアストロメク・ソケットにも搭乗された。[37]

帝国時代[]

R4アストロメク・ドロイドは銀河帝国でも使用され、修理ドロイド及びメンテナス・ドロイドとして活躍したが[1]、一部の個体は敵対組織のスターシップ内のコンピューター解析に使用された。[16] 一方で銀河帝国に対する反乱分子や反乱同盟初期反乱運動の時代からR4ユニットを使用し、Yウイング・スターファイターXウイング・スターファイターのアストロメク・ソケットに搭乗させていた。[38][38] また反乱同盟はR4ユニットを衛星ヤヴィン4グレート・テンプル基地や[39] 雪の惑星ホスエコー基地に配備させていた。[40]

新共和国時代以降[]

新共和国もR4アストロメク・ドロイドを使用していた。新共和国防衛艦隊[41]同盟宇宙軍クルーザー[42]ホーム・ワン>にR4ユニットをはじめとするアストロメク・ドロイドを配備させていた。[41]

確認されているユニット[]

登場作品[]

非正史登場作品[]

  • ディズニー インフィニティ3.0
  • LEGO スター・ウォーズ/フォースの覚醒
  • レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ

参考資料[]

脚注[]

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第26号 (ドロイド仕様書:帝国軍のアストロメク)
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
  3. 3.0 3.1 StarWars-DatabankII M5-BZ - 公式データバンク
  4. 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 4.11 4.12 4.13 4.14 HasbroInverted スター・ウォーズ:ドロイド・ファクトリー (R4-B0018)
  5. TCW mini logo クローン・ウォーズ
  6. TCW mini logo クローン・ウォーズフォースの子供たち
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  12. 12.0 12.1 HasbroInverted スター・ウォーズ:ドロイド・ファクトリー (R4-H18)
  13. Rise of the Separatists
  14. BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第82号 (ドロイド仕様書:R2-D2アストロメク Part 5)
  15. スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
  16. 16.0 16.1 16.2 Kotobukiya ARTFX + (R4-M9 CELEBRATION EXCLUSIVE)
  17. 17.0 17.1 GalaxysEdgeLogo icon ギャラクシーズ・エッジドロイド・デポ
  18. スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
  19. 19.0 19.1 TCW mini logo クローン・ウォーズ特務分隊結成
  20. 20.0 20.1 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第1号 (ドロイド仕様書:R2シリーズ アストロメク・ドロイド)
  21. HasbroInverted スター・ウォーズ:ドロイド・ファクトリー (R2-D60)
  22. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
  23. SWZ01 logo Star Wars: X-Wing Second EditionRebel Alliance Conversion Kit (Card: R4 Astromech)
  24. 24.0 24.1 スター・ウォーズ キャラクター事典 最新完全版
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  29. HasbroInverted スター・ウォーズ:ドロイド・ファクトリー (R4-D23)
  30. スター・ウォーズ:ポー・ダメロン ブラックスコードロン
  31. ToppsDigitalLogo スター・ウォーズ:カード・トレーダー (Card: R4-P17 - R-Series)
  32. SWZ01 logo Star Wars: X-Wing Second EditionGuardians of the Republic Squadron Pack (Card: R4-P Astromech)
  33. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
  34. BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第73号 (ドロイド仕様書:D分隊:クローン大戦の英雄)
  35. TCW mini logo クローン・ウォーズアリーン支援作戦
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  37. Build the Millennium Falcon 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第19号 (スターシップ・ファクトファイル:コーンセイヤー社製BTL-B Yウイング・スターファイター)
  38. 38.0 38.1 Rebels-mini-logo 反乱者たち攻撃の時
  39. STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z
  40. スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
  41. 41.0 41.1 AhsokaS1 Logo アソーカパート1:師と弟子
  42. スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
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