R6-H5、通称R6(Ar-Six)はジェダイ・マスター・キット・フィストーに仕えたRシリーズ・アストロメク・ドロイドである。R6-H5は主にこのノートランのジェダイの任務に同伴し、彼の操縦するデルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプターのアシスタントを務めたが、別のジェダイ・マスターのスターファイターに搭載されることもあった。R6は心配性な性格で、これはフィストーにとって少し迷惑でもあったが、二人は固い絆で結ばれていた。
21 BBY、R6-H5とキット・フィストーはトレード・フェデレーションのヌート・ガンレイを追跡するべく、デルタ7Bでヴァセックの第3衛星に潜入した。R6は主人に船の見張りを任されてしまい、ガンレイが居ると思わしきグリーヴァス将軍の砦に同行することはなかった。グリーヴァスが砦に戻り、R6は彼の部下であるIG-100マグナガードに襲われるものの、ファイターを操縦してその場から逃走し、事なきを得る。やがてフィストーに同行したクローン・トルーパーが全滅し、元パダワンのナダール・ヴェブがグリーヴァスによって殺害されると、フィストーは相棒に助けを求め、最終的にヴァセックからの脱出に成功した。またR6とフィストーは20 BBYに発生したローラ・サユーの戦いにも参戦した。
経歴[]
フィストーの新たなアストロメク[]
21 BBY[6] に発生した第一次ジオノーシスの戦いでは、ノートランのジェダイ・マスター・キット・フィストーはアストロメク・ドロイドのR4-H5を使用していた。やがてクローン戦争が始まると、彼にはR6-H5という名の別のアストロメクが割り当てられた。[7] しかしR6は戦争中ではフィストーのみならず様々なジェダイのスターファイターに搭載され、複数のジェダイと行動を共にした。[4]
ヴァセック3の任務[]
- 「私だって何も見えない。大丈夫だよR6、船の見張りを頼んだぞ」
- ―キット・フィストー[出典]
21 BBY[6]、キット・フィストーがトレード・フェデレーションのヴァイスロイ、ヌート・ガンレイの追跡任務に出発した際、R6-H5は彼に同伴し[5]、ヴァセックの第3衛星[2] を訪れた。フィストーはR6の[5] サテライト・センサー[3] を使ってアソーカ・タノとバリス・オフィーに連絡を取った後、濃い霧の立ちこめる月に着陸した。R6のバイナリーでの返事に対し、フィストーは自分自身も霧で回りが見えないと答え、自身の戦闘機である[5] デルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプター[8] の見張りを相棒に任せた。そして駐機中の[5] ニュー級アタック・シャトル[2] のそばで元パダワンのナダール・ヴェブやクローン・トルーパーたちと合流する。一行がガンレイが居ると思わしきグリーヴァス将軍の砦の中に入った後、トルーパーのベルとナイナーがR6-H5やデルタ7Bの近くでシャトルの護衛に当たった。[5]
グリーヴァスが砦に戻ってきた際[5]、R6-H5はベルとナイナーに将軍の戦闘機の接近をホログラムで警告し[4]、トルーパーもフィストーに報告した。その後、グリーヴァスのIG-100マグナガードがベルとナイナーのシャトルを爆破すると、R6-H5はフィストーの指示でデルタ7Bを離陸させた。マグナガードが機体にしがみついたが、アストロメクは急旋回で敵を振り落とした。その頃、フィストーに同行したクローン・トルーパーたちは砦内の罠や、グリーヴァスのペット、ゴアの攻撃により全滅し、ナダール・ヴェブもグリーヴァスによって殺害されてしまう。フィストーに南プラットフォームに待ち合わせするようコムリンクで連絡されたR6はすぐさまその場に向かい、グリーヴァスやマグナガードと戦っていた主人の元へかけつける。フィストーは相棒の操縦するデルタ7Bに飛び乗ってヴァセックの月から脱出し、コルサントに戻ってジェダイ最高評議会に任務の顛末を報告した。[5]
ローラ・サユーの戦い[]
20 BBY[6]、R6-H5とキット・フィストーは惑星ローラ・サユーの戦いに参戦した。この戦いの内容はローラ・サユーにある独立星系連合のシタデル刑務所に幽閉されたジェダイ・マスター・イーヴン・ピールとウィルハフ・ターキン艦長の救出に向かった潜入チームをプロ・クーンのガンシップ[9] <プロズ・ブロス>[10] が収容し[9]、その間にフィストー率いる[4] ジェダイ・ファイター部隊が船を援護するというものだった。R6-H5はフィストーのデルタ7Bに乗り込み、アディ・ガリアやサシー・ティンの操縦するデルタ7Bや<プロズ・ブロス>と共にローラ・サユーに潜入した。救出チームのメンバーを乗せた<プロズ・ブロス>やR6たちのジェダイ・スターファイター3機が[9] バートン・コバーン提督のヴェネター級スター・デストロイヤー[11] に帰艦すると、目的を果たした共和国艦隊はハイパースペースへと脱出した。[9]
個性と特徴[]
R6-H5はキット・フィストーに仕えた、男性プログラムのRシリーズ・アストロメク・ドロイドであり、白いボディにR2タイプの緑の頭部と茶色の脚、灰色のパネルを備えていた。彼の身長は0.96メートル(3フィート2インチ)で、ほかのRシリーズのドロイドと同じくインダストリアル・オートマトン社によって製造された。[1] R6-H5はホロプロジェクターや[4] サテライト・センサー、内蔵コムリンクを装備しており[3]、パイロットが不在でも自力でジェダイ・スターファイターを操縦することができた。[5]
R6-H5はキット・フィストーと固い絆で結ばれており[4]、しばしば主人のことを心配した。これはフィストーにとって可愛らしい行動であったが、少し迷惑でもあった。[1] R6はローラ・サユーに訪れた時、この惑星を「寂しい場所」だと表現した。[5]
制作の舞台裏[]
R6-H5は2008年12月12日に放送されたTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン1の第10話『グリーヴァスのアジト』で初登場を果たした。劇中では単にR6としか呼ばれていないが[5]、公式サイト StarWars.com の同作のエピソード・ガイドで初めてフルネームが明らかになった。[8]
正史の作品ではR6アストロメク・ドロイドはクローン戦争期には既に存在しているが[12]、R6-H5がR6ユニットであるかは明らかになっていない。なおR6-H5とR4-H5の名前には、両者とも「H5」という文字が含まれている。[7] レジェンズ媒体でのR4-H5の初出は『グリーヴァスのアジト』の公開年である2008年に発売された、ハズブロ社の『スター・ウォーズ:レガシー・コレクション』の「ドロイド・ファクトリー」であるが[13]、R6-H5の名前がR4-H5に基づいているのかは不明である。
2020年3月19日に追加された[14] ゲーム・アプリ『スター・ウォーズ:カード・トレーダー』の「Rシリーズ・セット」のカードでは、記載されたアストロメク・ドロイドの写真やイラストに部位紹介が記述されており、R6-H5もカードの追加対象に含まれていた。しかし、そのR6のカードには[3] 本来プロセッサー状態インジケーターとされる部位が[15] ホロプロジェクターとして紹介されている。[3] これは『グリーヴァスのアジト』での描写から誤りであることが判断できる。
登場作品[]
- クローン・ウォーズ – グリーヴァスのアジト (初登場)
- クローン・ウォーズ – 勝利の代償
参考資料[]
- "Lair of Grievous" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org) (R6-H5としての最初の言及)
- スター・ウォーズ ヘルメット・コレクション 24
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ:カード・トレーダー (Card: R6-H5 - Astromech Series)
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第48号 (ドロイド仕様書:ジェダイのドロイド:アストロメク)
- スター・ウォーズ ビークルのすべて (ビジュアルのみ)
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション (言及のみ)
- スター・ウォーズ:カード・トレーダー (Card: R6-H5 - R-Series)
- スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- BB-8とアストロメク・ドロイド – スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 スター・ウォーズ:カード・トレーダー (Card: R6-H5 - R-Series)
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第48号 (ドロイド仕様書:ジェダイのドロイド:アストロメク)
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 クローン・ウォーズ – グリーヴァスのアジト
- ↑ 6.0 6.1 6.2 スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ 7.0 7.1 BB-8とアストロメク・ドロイド – スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
- ↑ 8.0 8.1 "The Soft War" - The Clone Wars Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 クローン・ウォーズ – 勝利の代償
- ↑ "Citadel Rescue" Trivia Gallery - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第35号 (スターシップ・ファクトファイル:ヴェネター級スター・デストロイヤー)
- ↑ スター・ウォーズ:共和国のジェダイ—メイス・ウィンドゥ
- ↑ Star Wars:The Legacy Collection (Kit Fisto & R4-H5)
- ↑ @ToppsSWCT(スター・ウォーズ:カード・トレーダー) - X (旧Twitter). “The galaxy wouldn't be the same without these amazing droids. 🤖❤️ Get to know #Starwars' Astromech Droids like never before in the new 'R-Series' set, featuring R4-P17, R6-H5, and more. Complete the collection for a D-Squad award.”
- ↑ 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第1号 (ドロイド仕様書:R2シリーズ アストロメク・ドロイド)
外部リンク[]
- @ToppsSWCT(スター・ウォーズ:カード・トレーダー) - X (旧Twitter). “The galaxy wouldn't be the same without these amazing droids. 🤖❤️ Get to know #Starwars' Astromech Droids like never before in the new 'R-Series' set, featuring R4-P17, R6-H5, and more. Complete the collection for a D-Squad award.”