R7-A7は銀河共和国やジェダイ・オーダーに仕え、ジェダイ・パダワン・アソーカ・タノを補佐した男性プログラムのRシリーズ・アストロメク・ドロイドである。R7-A7はタノが信頼を置く友人であり、クローン戦争の数々の戦いで彼女を補佐した。21 BBY、R7はタノのデルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプターに乗り込み、ライロスの戦いに参加した。タノはこの戦いで初めて隊長を任され、ブルー中隊を率いて惑星ライロス軌道の分離主義勢力宇宙軍と戦ったが、無茶な攻撃を続けたため大勢のクローン・トルーパー・パイロットを失ってしまった。共和国艦隊が一度撤退した後、R7はタノが操縦するBTL-B Yウイングに搭乗し、二度目の攻撃に参加した。共和国がライロスの封鎖線を突破した後、R7とタノは大気圏内でハイエナ級ボマーの掃討任務に就いた。20 BBY、R7とタノはアンバラの戦いに参加し、19 BBYにはイータ2アクティス級軽インターセプターに乗ってケイト・ニモーディアの防衛戦に参加した。この戦いでR7は、師匠のアナキン・スカイウォーカーを救出するためコックピットから飛び出したタノに代わり、イータ2の操縦を担当した。
戦争終盤、タノはジェダイ・テンプル格納庫爆破事件をきっかけにジェダイ最高評議会への信頼を失い、R7-A7との別れを惜しみながらジェダイ・オーダーを去った。しかし戦争の終結が間近に迫っていた時、R7はヴェネター級スター・デストロイヤー<トライビューナル>でタノと再会した。タノはすでにジェダイではなかったが、オーダー66の発令によってクローン・トルーパーに命を狙われ、R7とCH-33P、RG-G1に手助けを求めた。R7たちはタノが友人のクローン・コマンダー・レックスを捕まえ、彼の脳内に埋め込まれた行動抑制バイオチップを摘出する手伝いをした。タノとレックスがスター・デストロイヤーから脱出するためハンガーで第332師団のトルーパーと戦闘を繰り広げた際、R7はブラスターのビームに被弾して破壊されてしまった。その後、タノは衛星に墜落した<トライビューナル>からR7の残骸を回収した。帝国時代、R7は修復され、タノの友人であるトレースとラファ・マルテスのもとで働いていた。銀河帝国が設立されて間もない頃、R7は貨物船<シルヴァー・エンジェル>を操縦し、コレリアの廃棄処分施設に潜入したマルテス姉妹とバッド・バッチの回収に駆け付けた。
経歴[]
クローン戦争[]
ライロスの戦い[]
- 「オーケイ、みんな、始めるよ。わたしに続いて!」
- ―アソーカ・タノ[出典]
銀河共和国と独立星系連合がクローン戦争を繰り広げた時代[4]、Rシリーズ・アストロメク・ドロイドの[2] R7-A7は共和国宇宙軍に仕え、ジェダイ・パダワン・アソーカ・タノの戦闘機に割り当てられていた。[4] 21 BBY[7]、タノとその師匠であるジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーは、分離主義勢力の封鎖線を破るためトワイレック種族の母星である惑星ライロスへ派遣された。タノはこの作戦で初めて中隊の隊長を任されることになり、デルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプターに乗り込んだ際にR7-A7に意気込みを語った。R7とタノのインターセプターは、ブルー中隊のV-19トレント・スターファイターを従えてヴェネター級スター・デストロイヤー<レゾリュート>から出撃し、ライロスの軌道を塞いでいるキャプテン・マー・トゥーク指揮下の分離主義艦隊へと向かっていった。[4]
タノはクローン・トルーパー・パイロットたちにトゥークの司令船であるルクレハルク級バトルシップへの攻撃を命じたが、隠れていたミュニファスント級スター・フリゲート4隻が戦場に出現し、ブルー中隊は大量のヴァルチャー・ドロイドによる迎撃を受けた。タノはスカイウォーカーやウルフ・ユラーレン提督が退却を指示したにも関わらず無茶な攻撃を続けたため、大勢のクローン・パイロットを失ってしまった。共和国軍は最初の戦闘でスター・デストロイヤー<レディーマー>を失い、タノやR7の機体を収容した<レゾリュート>と<ディフェンダー>は戦場から一時撤退した。失敗に落ち込んだタノが機体に座りうなだれる中、R7はクローンのフライト・クルーによってドロイド・ソケットから外された。その後、共和国艦隊はスカイウォーカーの作戦に従い二度目の攻撃を開始した。スカイウォーカーが<ディフェンダー>を犠牲にしてトゥークに隙を作った後、R7-A7はタノのBTL-B Yウイング・スターファイター/ボマーに乗り込み、<レゾリュート>から出撃した。Yウイング隊はフリゲートを撃破し、分離主義者の封鎖を破ることに成功した。[4]
タノやスカイウォーカーの活躍の後、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービとメイス・ウィンドゥ将軍率いる地上部隊がライロスの地上に展開した。[8] R7-A7は引き続きタノのデルタ7Bに乗り込み、ライロスの大気圏内における空中戦に参加した。分離主義勢力を率いるドゥークー伯爵は、ライロスの戦いを政治的に利用するため、トワイレックの居住区を爆撃で破壊するようテクノ・ユニオンのワット・タンバー監督者に指示を出していた。そのためタノとR7、そしてスカイウォーカーとR2-D2の戦闘機はトワイレックを脅かすハイエナ級ボマーを見つけ出しては撃墜していった。戦いの終盤、R7とタノの戦闘機は、スカイウォーカーに付き従ってライロスの首都レッスーへ飛んだ。ここでスカイウォーカーは、ウィンドゥを巻き添えに自滅を狙っていたタンバーの試みを阻止した。[9]
アンバラの戦い[]
20 BBY[7]、アンバランが分離主義勢力の側についた後、共和国はゴースト星雲の惑星アンバラを制圧するため軍隊を派兵した。戦いの序盤、R7-A7はアソーカ・タノのデルタ7Bインターセプターに乗り込み、アンバラ星系における宇宙戦に参加した。タノはこの戦いで、同じくパダワンのバリス・オフィーとともに共和国の戦闘機中隊を指揮した。戦闘中、タノとオフィーの戦闘機は、クローンZ-95ヘッドハンターやYウイング・ボマーからなる部隊を先導し、分離主義勢力のミュニファスント級スター・フリゲートに攻撃を仕掛けた。最終的に彼女たちは軌道の敵軍を破り、ジェダイ・マスター・サシー・ティンやポング・クレル将軍、そしてアナキン・スカイウォーカーの第501軍団やオビ=ワン・ケノービの第212突撃大隊がアンバラの地表に降りるための突破口を開くことに成功した。[10]
ケイト・ニモーディア防衛戦[]
- 「R7、操縦を代わって。わたしはアナキンを助け出す」
- ―アソーカ・タノ[出典]
19 BBY[7]、R7-A7はアナキン・スカイウォーカーの旗艦に乗り、惑星ケイト・ニモーディアの防衛戦に送り出された。R7はタノのイータ2アクティス級軽インターセプターに乗り込み、スカイウォーカーの機体とともにヴェネター級艦から出撃した。惑星軌道で両軍の艦隊がターボレーザーの砲撃を交わす中、2機のジェダイ・インターセプターはクローン・キャプテンCT-7567“レックス”らを乗せたLAAT/iガンシップを地上に降ろすため、クローンZ-95ヘッドハンターの編隊を率いて空中の防衛網と交戦した。R7とタノのインターセプターはガンシップの経路を塞ぐヴァルチャー・ドロイドを撃破し、ニモーディアンの橋上都市を占拠しているプロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーへの攻撃を始めた。[11]
分離主義勢力はドロイド・トライ=ファイターの編隊を出撃させ、共和国の戦闘機に応戦した。ジェダイ・インターセプターはトライ=ファイターから発射されたディスコード・ミサイルを回避したが、ミサイルから放たれたバズ・ドロイドがスカイウォーカーの機体に取りついた。スカイウォーカーとR2-D2は戦闘機の上面に乗っているバズ・ドロイドを撃退したが、底面に張り付いていた残党がエンジンを破壊したため、機体は制御不能に陥った。タノは爆発の衝撃で意識を失ってしまったスカイウォーカーを救出するため、自分の戦闘機の操縦をR7-A7に任せ、コックピットのハッチを開いた。R7-A7は自機とスカイウォーカー機の速度を合わせて並んで飛行し、タノが向こうに飛び移るチャンスを作った。R2-D2がスカイウォーカーの機体を付近の崖に不時着させた際、タノは自分の戦闘機から飛び出し、マスターを救い出すことに成功した。その後、タノとスカイウォーカーはグランド・マスター・ヨーダから連絡を受け、ジェダイ・テンプル爆破事件の調査のため戦いを切り上げてコルサントに戻ることになった。[11]
コルサントのジェダイ・テンプルで爆破事件の犠牲者の葬儀が行われた後、R7-A7はテンプルの通路でジェダイ・マスターのイース・コスやキット・フィストー、サシー・ティン、そしてタノやスカイウォーカー、ウィルハフ・ターキン提督、バリス・オフィーらとすれ違った。その後、タノは事件の容疑者であるレッタ・ターモンド殺害の濡れ衣を着せられ、逮捕された。[12] 最終的に疑惑は晴れたものの、タノはこの事件をきっかけにジェダイへの信頼を失い[13]、R7-A7との別れを惜しみつつ[14] ジェダイ・オーダーを去った。[13]
オーダー66[]
チップの秘密[]
- 「気を付けて! 彼を傷つけたいわけじゃないのよ!」
- ―レックスを気絶させたR7-A7に対し、アソーカ・タノ[出典]
19 BBY、クローン戦争終結直前、R7-A7はヴェネター級スター・デストロイヤー[6] <トライビューナル>[2] に配属されていた。このスター・デストロイヤーはマンダロア包囲戦が繰り広げられた惑星マンダロアへ派遣され、戦いに参加したアソーカ・タノとクローン・コマンダー・レックス、そして共和国軍の捕虜となったシス卿の変節者モールを収容した。<トライビューナル>はモールをコルサントのジェダイ最高評議会に引き渡すためハイパースペースへジャンプしたが、旅の途中で、シーヴ・パルパティーン最高議長によってオーダー66が発令された。<トライビューナル>に乗り込んでいたクローン・トルーパーたちも指令を受け取り、元ジェダイであるタノの命を狙った。タノはレックスをはじめとする第332中隊やショック・トルーパーの攻撃をかわし、R7-A7がスタンバイしている部屋に逃げ込んだ。アソーカはこのドロイドの旧友と、一緒にスタンバイしていたCH-33P“チープ”やRG-G1“G-G”を起動させ、手助けを求めた。[6]
タノが既にジェダイではなく、クローン・トルーパーとも敵対していたにも関わらず、R7-A7と2体のドロイドは喜んで彼女に協力した。タノはレックスが自我を失う前に語った言葉について詳しく調べるため、中央コンピューターに接続してARCトルーパー・ファイヴスに関する記録を表示するようR7-A7に命じた。このドロイドが表示したファイルの中には、ファイヴスやクローン・トルーパー・タップのプロフィール、そしてファイヴスの行動抑制チップについてコメントするカミーノアンの科学者ナラ・セの映像が含まれていた。ナラ・セがレックスの苦情レポートについて言及していたため、タノはR7にレックスのファイルも見せてほしいと頼んだ。その記録は封印されていたが、タノはR7にアナキン・スカイウォーカーの個人用認証コードを教え、レポートを開かせた。レポートの中でレックスは、抑制チップには未知の用途があるのではないかという懸念を語っていた。記録を閲覧し終えたタノは、クローンたちがオーダー66に服従したのは、件のチップの影響に違いないと結論付けた。[6]
タノはレックスの抑制チップを除去することを決意し、自分を殺そうとしてくるレックスを捕まえるため、ドロイドの助けを借りて作戦を立てた。R7とチープはタノを追ってきたレックスをブラスト・ドアのあいだに閉じ込め、彼をほかのトルーパーから孤立させることに成功した。R7はあらかじめ録画しておいたアソーカのホログラムをレックスの目の前で再生し、クローン・トルーパーの行動は抑制チップによって強制されたものだと伝えた。しかしレックスはDC-17ハンド・ブラスターをR7に向け、タノの居場所を教えろと迫った。するとタノが真後ろから声をかけ、レックスを振り向かせた。レックスが気を取られている隙に、R7は電気ショックでこのクローンを気絶させたが、タノは彼を傷つけないよう注意しろとドロイドを叱った。[6]
タノと3体のアストロメクはレックスをスター・デストロイヤーの医療ベイへ運び込んだ。R7は脳内に埋め込まれている抑制チップを見つけ出すため、FX-7医療補助ドロイドを操作してレックスをスキャンしたが、最初は何も見つからなかった。するとタノはレックスの頭に手を触れ、守護者のマントラを唱えながらフォースを使ってチップを探した。すると間もなくチップがスキャンに引っかかった。彼女はR7に抑制チップを除去するための手術を始めるよう命じたが、R7は処置がうまくいくかどうか不安を訴えた。しかしタノはやらなければ皆おしまいだと指摘し、R7に手術を始めさせた。通路にいるクローンたちが医療ベイへの侵入を試みる中、R7はレックスの手術をモニターし、タノは攻撃を食い止め、チープとG-Gはドアの再封鎖を行った。[6] 手術が成功した後、タノは自由意志を取り戻したレックスとともに通路のトルーパーをスタンさせ、R7とドロイドたちは2人の後に続いた。タノから安全な脱出手段を探すよう命じられたR7は、<トライビューナル>のハンガーにシャトルが駐機されていることを突き止めた。[1]
格納庫の死闘[]
- 「あなたたち3人に期待していい?」
- ―R7-A7とチープ、G-Gに対し、アソーカ・タノ[出典]
R7-A7とタノ、レックス、ドロイドの仲間たちがハンガーに向かっていた時、タノが陽動のために解放したモールによってスター・デストロイヤーのハイパードライブが破壊された。エンジンに損傷を負った<トライビューナル>は無理やりリアルスペースへ放り出され、制御を失った状態で近隣の衛星の引力に捉われてしまった。一行は格納庫のコントロール・ルームに到着し、タノとレックスが中にいたクローン航法士官を気絶させた。部屋を制圧した後、G-Gは艦のハイパードライブが故障していることを仲間に伝えた。R7-A7がタノの指示でメイン・ハンガーの扉を開くと、衛星はすぐ目前に迫っており、艦の墜落まで時間がほとんど残されていないことがわかった。タノはすぐに船に乗り込む必要があると判断し、レックスは格納庫のドアを早く開けるようR7を急かした。[1]
R7-A7はニュー級攻撃輸送シャトルが収容されているベイ12の扉を開いたが、同時に彼らを待ち伏せしていたクローン・ルテナントCT-5597“ジェシー”率いる[1] 第332師団[15] のクローン・トルーパーたちが扉の向こうから姿を現し、ハンガーの中央で整列した。ジェシーたちは墜落で死ぬ覚悟を決めており、唯一の脱出手段であるハンガーを抑えることで、タノを道連れにしようとしていた。クローンが隊列を組むあいだに、タノはシャトルにたどり着くための計画を立てた。彼女は3体のアストロメク・ドロイドに頼りにしていいかと声をかけ、彼らもそれに応えた。その後、タノはレックスとともにコントロール・ルームから飛び出し、作戦は道中で説明すると告げた。[1]
レックスはタノを捕虜にとったふりをしながらメイン・ハンガーに入り、ジェシーたちに銃撃を控えるよう声をかけた。レックスはタノがすでにジェダイ・オーダーのメンバーではないためオーダー66の抹殺対象にはならないと主張したが、ジェシーは聞き入れなかった。レックスがクローン・ルテナントと会話して時間を稼いでいるすきに、R7たちはハンガーに忍び込み、リフトの制御盤にたどり着いた。ジェシーが会話を打ち切って銃撃を命じた瞬間、ドロイドたちはクローン・トルーパーの足元のリフトを急降下させ、敵の数を大幅に削った。しかしタノとレックスが残りのクローンと戦っている間にモールがハンガーに姿を現し、シャトルを奪うためドロイドたちのそばを走り去っていった。モールはフォースを使ってタノをリフトの底に突き落としたが、彼女はG-Gのケーブルに捕まって落下を免れた。タノはメイン・ハンガーに戻り、離陸したモールのシャトルをフォースで引き留めようとした。R7はクローンの増援が現れたことに気づき、モールの脱出阻止に注力しているタノとレックスに警告を発した。その直後、トルーパーのブラスターから放たれた1発がR7の頭部に命中し、このアストロメクはタノの隣に倒れこんだ。[1]
その後、チープとG-Gもクローン・トルーパーの銃撃に倒れたが、レックスとタノは<トライビューナル>が衛星に墜落する直前にBTL-B Yウイングに乗って脱出を果たした。戦いが終わった後、タノとレックスはYウイングで墜落現場に降り、ジェシーたちクローン・トルーパーを弔った。またタノはR7-A7の残骸をスター・デストロイヤーから回収した。[1]
帝国時代[]
やがてR7-A7は修復され、トレースとラファ・マルテス姉妹のもとで働くようになった。[3] マルテス姉妹はアソーカ・タノがクローン戦争中にコルサント・アンダーワールドで出会った友人であり[16]、帝国時代には密輸業者として活動していた。銀河帝国が設立されて間もない頃、彼女たちは元クローン・キャプテンのレックスと連絡を取り合い、帝国と敵対する勢力のために任務を引き受けていた。ある時、マルテス姉妹は惑星コレリアにある廃棄処分施設から、Tシリーズ・タクティカル・ドロイドの頭部を回収する仕事を依頼された。当時、クローン戦争で使われたタクティカル・ドロイドのデータには高値がついていたのである。R7-A7とともに[3] ネビュラ級貨物船[16] <シルヴァー・エンジェル>でコロネット・シティに旅した姉妹は、R7を船内に待機させ、施設へ潜入した。[3]
しかし、タクティカル・ドロイドのデータを狙っていたのはマルテス姉妹だけではなかった。帝国から離反した元クローン・コマンドーたちによって構成される“バッド・バッチ”も同じ目的のために施設に侵入していたのである。両勢力はドロイドの頭部をめぐって小競り合いを繰り広げたが、施設が封鎖され、インペリアル・ポリス・ドロイドの大軍が現れたため、やむを得ず力を合わせることになった。トレースは<シルヴァー・エンジェル>にいるR7に連絡を取って迎えを求めたが、タクティカル・ドロイドの頭部は敵の銃撃に被弾して破壊されてしまった。R7が貨物船で到着すると、姉妹とクローンたちは船に乗り込んで脱出した。R7が操縦する船はクローンたちのオミクロン級アタック・シャトル<マローダー>が駐機してある工業用ドックへ向かった。バッド・バッチのリーダーである“ハンター”は、姉妹が自分たちより正しい目的のためにデータを使ってくれると期待し、“テク”がタクティカル・ドロイドの情報をコピーしたデータ・ロッドをラファに渡した。クローンと別れてコレリアから出発した後、ラファはR7にレックスのホログラムを呼び出すよう命じた。彼女は任務の成功をレックスに伝え、コレリアでバッド・バッチと出会ったことを報告した。[3]
特徴[]
- 「R7、あなたの助けが要るの」
- ―アソーカ・タノ[出典]
R7-A7はRシリーズのアストロメク・ドロイドであり[2]、ほかのRシリーズ・ユニットと同様[5]、インダストリアル・オートマトン社によって製造された。全高は0.96メートル(3フィート2インチ)。[2] アソーカ・タノのアストロメク・ドロイドとして活動した頃、R7-A7のボディは赤と緑、シルバーで塗装され、水色のセンサーを備えていた。[4] しかし帝国時代には、黒とオレンジに塗り替えられていた。[3] R7-A7はドーム型の頭部に論理機能ディスプレーを搭載し[2]、ホロプロジェクターやスコンプ・リンク、マニピュレーター・アーム、スパーク発生装置などの機器を内蔵していた。[6] またこのアストロメクはスターシップのメンテナンスや情報検索、修理、スターファイター操縦などの技能を備えていた。[2]
R7-A7はアストロメク・ドロイドにしては血気盛んな性格だと言われていたが、ハイパースペースのルート計算や、タノの機体の修理も得意としていた。このドロイドは作戦中にハイパースペース・ルートを瞬時に算出する技術を会得しており、タノの難しい要求に応じてスターファイターを修理していた。[14] R7-A7はアソーカ・タノから信頼を置かれ、彼女の忠実な友人であることを幾度となく証明してきた。[17] このアストロメクはライロスやアンバラなど数多くの戦場でタノと共に戦い、クローン戦争を通じてこのパダワンとは戦友だった。タノは戦争終盤にジェダイ・オーダーを去ったが、彼女の一番の心残りは、R7-A7と別れなければいけないことだった。[14] 戦争終結直前、タノと再会したR7-A7は、彼女がオーダー66発令によって共和国の敵となったにも関わらず、レックスのチップ救出やクローン・トルーパーから逃げる手助けをした。[6]
装備[]
- 「R7、スキャンをお願い。レポートで言っていた抑制チップを見つけるのよ」
- ―アソーカ・タノ[出典]
クローン戦争中、R7-A7はアソーカ・タノのデルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプターやBTL-B Yウイング・スターファイター[4]、イータ2アクティス級軽インターセプターのドロイド・ソケットに乗り込んだ。[11] また彼はアルファ3ニンバス級Vウイング・スターファイターに乗り込んだこともあった。[18] 帝国時代、マルテス姉妹と行動を共にするようになったR7-A7は、彼女たちの改造型貨物船<シルヴァー・エンジェル>に乗り込んだ。[3]
制作の舞台裏[]
R7-A7は2009年2月27日に初放送されたTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン1第19話『ライロスの嵐』で初登場を果たした。[4] なおこのドロイドの存在は、2009年初頭に発売された LEGO のセット「アソーカのスターファイターとヴァルチャー・ドロイド」で初めて判明した。[19]
2020年、『クローン・ウォーズ』ファイナル・シーズン最終作『勝利と死』でR7-A7の破壊が描かれたが[1]、翌年に『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』のエピソード『ドロイドの墓場』に修復されたR7-A7が登場した。本作でR7-A7は、これまで通りの赤・緑・銀のカラーリングで登場した後、次の場面では黒とオレンジに変わっている。[3] なお StarWars.com のエピソード・ガイドや[20]、データバンクのR7-A7の記事には、後者の場面の画像が掲載されている。[17] またエピソード・ガイドでは誤ってA7-R7と表記されている。[20]
登場作品[]
- クローン・ウォーズ – ライロスの嵐 (初登場)
- クローン・ウォーズ – ライロスの罪なき人々 (回想シーン)
- クローン・ウォーズ – ライロスの解放
- クローン・ウォーズ – アンバラの暗雲 (回想シーン)
- クローン・ウォーズ – 爆破犯を追え
- クローン・ウォーズ – 真実の行方
- クローン・ウォーズ – 崩壊
- クローン・ウォーズ – 勝利と死
- バッド・バッチ – ドロイドの墓場
参考資料[]
- "Storm Over Ryloth" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- "Darkness on Umbara" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 (ビジュアルのみ)
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第48号 (ドロイド仕様書:ジェダイのドロイド:アストロメク)
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ ビークルのすべて (ビジュアルのみ)
- "Shattered" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- "Victory and Death" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- "Cut and Run" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- "Decommissioned" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
- R7-A7 - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 クローン・ウォーズ – 勝利と死
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 バッド・バッチ – ドロイドの墓場
- ↑ 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 4.11 4.12 クローン・ウォーズ – ライロスの嵐
- ↑ 5.0 5.1 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 6.8 クローン・ウォーズ – 崩壊
- ↑ 7.0 7.1 7.2 スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ クローン・ウォーズ – ライロスの罪なき人々
- ↑ クローン・ウォーズ – ライロスの解放
- ↑ クローン・ウォーズ – アンバラの暗雲
- ↑ 11.0 11.1 11.2 クローン・ウォーズ – 爆破犯を追え
- ↑ クローン・ウォーズ – 真実の行方
- ↑ 13.0 13.1 クローン・ウォーズ – ジェダイの過ち
- ↑ 14.0 14.1 14.2 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第48号 (ドロイド仕様書:ジェダイのドロイド:アストロメク)
- ↑ THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- ↑ 16.0 16.1 クローン・ウォーズ – 夢見るトレース
- ↑ 17.0 17.1 R7-A7 - 公式データバンク
- ↑ Nimbus-class V-Wing Expansion Pack
- ↑ 7751 Ahsoka's Starfighter and Vulture Droid
- ↑ 20.0 20.1 "Decommissioned" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)