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「僕は故郷でT-16を飛ばしてウォンプ・ラットを仕留めたよ」
ルーク・スカイウォーカー[出典]

T-16スカイホッパー(T-16 Skyhopper)はインコム社が製造した民間用のリパルサーリフトエアスピーダーである。数あるスカイホッパーのなかでも最も多く出回って成功を収めたモデルであり、あらゆる惑星において高い安定性と信頼性を誇った。T-16はリパルサーリフトエンジンイオン・エンジンを両方搭載しており、多くのスターファイターをはじめとする宇宙船と同程度、もしくはそれ以上のスピードで大気圏内を飛行することができた。T-16はバランスのとれたマシーンではあったが、非常に軽快かつ高速であるため、パイロットに求められる技術も多かった。中央の翼でコックピットの視界が一部遮られてはいるが、パイロットはコンピューター・ディスプレイやホログラム・マッピング装置を頼りに操縦を行った。T-16の操縦系統は、同じくインコム社の製品であるT-65B Xウイング・スターファイターとほとんど同じだった。

T-16スカイホッパーは主に娯楽やスポーツ飛行のために製造された民間用の機体であり、もともと武器は搭載していないが、改造によって容易に付け加えることができた。T-16は銀河系各地の暴走族や命知らず、法執行機関によって愛用され、アウター・リム・テリトリーの一部地域では、違法となったポッドレースの代用の娯楽として、スカイホッパーのレーシング・リーグが人気を博した。ルーク・スカイウォーカー惑星タトゥイーンに住んでいた頃に中古のT-16を所有していた。彼はこのマシーンでベガーズ・キャニオンを飛行し、機体に取り付けた空気銃ウォンプ・ラット退治を楽しんでいた。人生初の飛行をT-16で経験する若者は少なくなく、スカイウォーカーは反乱同盟パイロットとなってXウイングに乗り込むことになった際、T-16で飛んだ経験の恩恵を受けることになった。

特徴

機体

「あのT-16をチェックするよ」
「なんでこんなことやらされるんだ?」
ストームトルーパーの会話[出典]

着陸状態のT-16

インコム社製T-16スカイホッパーは、ピラミッド型の機体に3枚の翼を三角形に配置した小型のエアスピーダーである。[2] 全長12メートル[3]、全高10.4メートル。[5] 1人乗りで、乗客1名と50キログラムの積載能力を有した。[3] リパルサーリフトで浮上し、イオン・エンジンで駆動するこのスカイホッパーは[6] 低価格ながら速度と操縦性能に特化していた。[3] 中央の翼は飛行時の安定性に貢献しており、中は軽量の格子構造になっていた。[6] 中央翼はパイロットの視界を部分的に遮ってはいるが、操縦席に設けられたコンピューター・ヘッドアップ・ディスプレーやホログラム・マッピング装置が十分にそれを補っていた。T-16の三枚翼デザインは複雑な飛行の間でも、高性能ジャイロスタビライザーによって機体のバランスを保つことができた。[3] また左右の2枚の翼は、着陸時には上方向に折りたたまれた。[2]

T-16のコックピットは与圧されており[2]、操縦系統は同じメーカーの製品であるT-65B Xウイング・スターファイターとほとんど同じだった。リパルサーリフト・エンジンとイオン・エンジンの両方を搭載しているため航続距離が長く[3]、高度300メートル(984フィート)に達して[1]、対流圏を飛行することができた。機体に搭載されたE-16/xイオン・エンジンは最高時速1,200キロメートルでの飛行を可能にし、多くのスターファイターをはじめとする宇宙船と同等、もしくはそれより速く飛ぶことができた。[3] 定評のあるE-16/xエンジンは高度を問わず驚異的なまでの直線速度と空中での俊敏性を併せ持っていた。[2] また離陸時と同じくらいに速く高度を下げ、次の目的地に向かうこともできた。[3]

T-16スカイホッパーは飛行能力に関し、あらゆる惑星において高い安定度と信頼性を誇った。[1] その一方、軽快かつ高速で、小型で壊れやすいため、パイロットの技術に左右される面も多く[2]、特に若いパイロットには危険な乗り物だった。[5] T-16はジャイロスタビライザーとDCJ-45リパルサーリフト・ジェネレーターを一緒に働かせることで、急旋回や急上昇といった大胆な曲芸飛行を可能にした。[3]

装備

空気銃で武装したT-16

T-16スカイホッパーは民間市場で手軽に入手できる機体であるため武装は無いが、カスタマイズで追加することができた。機体下部には磁気クランプとコンピューター・インターフェースがあるため、予備の燃料スラグや照準レーザー付き空気砲のような付属部品を容易に付け加えることが可能だった。T-16には、土地の動物や予期せぬ障害からパイロットを守るため取り外し可能な空気が取り付けられることが多く[3]、他にもレーザー砲スタン・キャノンといった武器でアップグレードされることがあった。[4] T-16に搭載されているセンサーは短距離用であり[2]、機体側面、中央翼の付け根付近にエアスピード・センサーが取り付けられていた。[6]

用途

「じゃあ、スカイジャンパーの操縦ができたから、Xウイングも飛ばせたってこと?」
「スカイホッパーだよ。だけど、うん、操縦方法は似ている」
アヤ=グロンとルーク・スカイウォーカー[出典]

T-16スカイホッパー

T-16スカイホッパーは主に娯楽やスポーツ飛行を目的に設計された[2] 民生用の機体であり[1]銀河中の暴走族や命知らず、法執行機関に愛用された。危険と楽しさを兼ね備えた[2] スカイホッパーは、宇宙を冒険して回ることを夢見る若いパイロットの間で非常に人気が高かった。彼らは従来型のエアスピーダーよりも、操縦性と速度が売りのスカイホッパーを選んだ。[3] そのため人生初の飛行訓練をT-16スカイホッパーで経験する若者は少なくなかった。[1] またアウター・リム・テリトリーの一部地域では、違法となってしまったポッドレースの代用の娯楽として、スカイホッパーのレーシング・リーグが人気を集めていた。[3]

民間の娯楽の他にも、地方の民兵や警察などが、重レーザー砲を取り付けたT-16スカイホッパーを使用するケースがあった。[3] 武装し、軽装甲を施されたT-16もまた、法執行機関や準軍事組織のパトロール機として、銀河系各地で活躍していた。またZ-95ヘッドハンターやT-65B Xウイングといったインコム社製戦闘機と多くの特徴を共有しているため、スターファイター・パイロットの練習機として使われることもあった。スカイホッパーは使いようによっては優れた準・戦闘機、武装偵察機となった。また与圧されたコックピットや強力なエンジン、スターファイターのような性能のおかげで、ガス巨星の周辺など、クラウド・カーが活動するような広い空間での作業にも適していた。[2] さらにまた、多くの敵や貨物船よりも速いという理由で、海賊密輸業者が使用することもあった。[3]

アウター・リムの砂漠の惑星タトゥイーンでは、スリルを求めておんぼろのスカイホッパーで競争するくらいしか、若者たちの娯楽がなかった。[6] タトゥイーンの若いパイロットたちは、ストーン・ニードルと呼ばれる岩山の先端の輪を、針の穴に糸を通すようにスカイホッパーで通過する危険な遊び「スレッディング・ザ・ニードル」に興じていた。[3] 帝国時代アンカーヘッドの街では、賞金の出るスカイホッパー・レースが開催されていた。[8] またT-16は操作性能が高いため狩猟に最適なビークルだった。[9]

歴史

「ベガーズ・キャニオンのあとは、星の海へとび出すぞ!」
―T-16を操縦するルーク・スカイウォーカー[出典]

インコム社の工場で製造されたT-16は[9]、数多くあるスカイホッパーのモデルの中でも最も多く出回り、成功を収めた商品だった。特徴的な三枚翼は特定の世代のパイロットに非常に馴染み深く、シグナス・スペースワークス社イータ級シャトルラムダ級シャトルといったいくつかの人気モデルに、T-16スカイホッパーの三枚翼デザインを取り入れていた。[3] T-16は銀河系全土で人気のあるモデルだったが、武器の搭載能力が限られていたため、帝国軍からはほとんど見向きもされていなかった。[4]

ルーク・スカイウォーカーのT-16スカイホッパー

タトゥイーンの農場で暮らしていたルーク・スカイウォーカー[3] 幼い頃に[8] 育て親であるオーウェンベルー・ラーズ夫妻から中古の改造T-16スカイホッパーを贈られた。[3] このT-16はベスティンまで瞬く間に飛ぶことができ、ジャワ・ハイツウォンプ・ラットを狩るのにも最適だった。スカイウォーカーのT-16には圧縮空気砲が搭載され、側面に“フレイミング・レイジランナー”と呼ばれるい獣のような模様が描かれていた。[6] スカイウォーカーはこの機体に乗り、ビッグズ・ダークライタータンクレイズ・ロネオズナーウィンディディークといった地元の若者たちと危険なベガーズ・キャニオンでレースに興じた。[3] スカイウォーカーはディアブロ・カットやストーン・ニードルといった狭い地形をスカイホッパーで飛びぬけ、その優れた操縦の腕を証明してみせた。また彼はしばしばトシ・ステーションでスカイホッパーを改造した。[10]

少年時代のある時、スカイウォーカーはダークライターをはじめとする友人たちが見守る中、スカイホッパーでマッシュルーム・メサを通過することに成功し、ベガーズ・キャニオンへ突入した。彼は友人たちの注意も聞かず高速で渓谷を飛び、結果的にスカイホッパーを故障させてしまった。X-34ランドスピーダーで壊れた機体を水分農場に運び込んだ後、オーウェンは今後は“地に足をつけて”生きていくようスカイウォーカーを叱り、彼に飛ぶことを許した自分の判断を後悔した。スカイウォーカーはアンカーヘッドのレースに出て修理費用を自分で稼ぐと主張したが、オーウェンの許しを得ることはできなかった。スカイウォーカーの成長を陰から見守っていたジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービは、ジャワに頼み、スカイホッパーの修理部品がスカイウォーカーの手に渡るよう仕向けた。しかしケノービの干渉に気づいたオーウェンは、ケノービの家へ部品を返しに行き、自分たち家族に関わるなと告げた。[8]

ルーク・スカイウォーカーが所有したT-16スカイホッパーの模型

9 BBY、ケノービはジャワのティーカからT-16スカイホッパーの模型を購入した。ケノービはこのおもちゃをスカイウォーカーに贈ろうと、夜中にラーズ農場を訪れて戸口の近くに置いた。しかしオーウェンは模型をスカイウォーカーに渡さず、後日アンカーヘッドの街でケノービを見つけ、投げ返した。何も受け取る気はないと語るオーウェンに、ケノービはたかがおもちゃだと答えたが、オーウェンはおもちゃで済むはずはないと指摘した。[11] 尋問官サード・シスターによる襲撃の後、ケノービはこれ以上ラーズ家に余計な干渉はしないことを伝えるため、農場を再訪した。その際、オーウェンからスカイウォーカーと直接会話することを許されたケノービは、スカイホッパーの模型を持って少年に近づき、挨拶をした。[12] スカイウォーカーは愛機であるT-16の翼が損傷して乗れないとき、代わりにこの模型をいじって退屈をしのぐようになった。[6]

ある時、スカイウォーカーは友人のロネオズナーからスカイホッパー・レースを挑まれ、危険な技「スレッディング・ザ・ニードル」を成功させた。しかしそれがオーウェンの耳に入ってしまい、スカイウォーカーはシーズンが終わるまで自宅謹慎を命じられた。T-16がガレージの隅に片付けられてしまったため、スカイウォーカーはいつものように模型を持ち出し、冒険心を鎮めることになった。[3] 0 BBY[13]、オーウェンがジャワからアストロメク・ドロイドR2-D2プロトコル・ドロイドC-3POを購入した後、スカイウォーカーはC-3POがラーズ農場のガレージでオイル風呂に入るあいだ、スカイホッパーの模型遊びにふけった。[7] この時も彼は、無謀な操縦を理由にオーウェンから飛行を禁じられていた。そのため彼はR2-D2が行方不明になった時、スカイホッパーではなくランドスピーダーに乗って探しに行かなければならなかった。[10]

ラーズ農場のガレージにて、T-16スカイホッパーの模型で遊ぶルーク・スカイウォーカー

その後スカイウォーカーはタトゥイーンから出ていき、ガレージに格納された愛機のT-16を修理する機会は無くなった。しかし彼は間もなく反乱同盟に加わってT-65B Xウイング・スターファイターのパイロットとなり、T-16スカイホッパーの飛行経験を存分に役立てることになった。ヤヴィンの戦いの作戦会議が開かれた際、ウェッジ・アンティリーズをはじめとする他の反乱軍パイロットたちは、幅2メートルしかないデス・スター排熱孔プロトン魚雷を撃ち込むというジャン・ドドンナ将軍の作戦に疑問を抱いた。しかしタトゥイーンでT-16に乗り、ウォンプ・ラットを狙い撃ちしていた経験を持つスカイウォーカーは、自分が小さな的でも当てられることを経験上知っていた。戦いのさなか、彼はバトル・ステーショントレンチは故郷のベガーズ・キャニオンのようなものだとダークライターに思い出させた。反乱軍においてT-16の操縦経験が役に立ったブッシュ・パイロットはスカイウォーカーだけではなかった。同じくXウイングのパイロットであるダークライターやジェック・トーノ・ポーキンスもまた、かつては巧みなT-16乗りだった。[3]

4 ABY[13]、反乱同盟がエンドアの戦いに勝利した後、帝国の敗北を喜ぶモス・アイズリーの住民たちの頭上をT-16スカイホッパーが飛行していた。[14]

制作の舞台裏

ジョー・ジョンストンによるコンセプト・スケッチ

映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)の制作時、アーティストのジョー・ジョンストンはスカイホッパーの原型となる“スターホッパー”のコンセプト・スケッチを制作した。コンセプト・モデラーのコリン・キャントウェルはこのスケッチをもとにミニチュアの模型を製作した。劇中でルーク・スカイウォーカーが遊んでいるスカイホッパーの模型は、キャントウェルが作ったコンセプト・モデルの実物である。[3]

『新たなる希望』ではフルサイズのスカイホッパーを制作する計画も立てられたが、予算の都合で、ラーズ農場のガレージの場面用に部分的に制作されるに留まった。ドロイドのオイル風呂の後ろに、ルークが所有する故障したスカイホッパーの姿を確認することができる。[15] 『新たなる希望』の美術監督であるノーマン・レイノルズは、劇中のスカイホッパーはまるでガレージに置いてある車のようだったと語っている。[3]

ジョンストンとニロ・ロディス=ジャメロラルフ・マクォーリーらは、『新たなる希望』のために制作されたスカイホッパーのデザインを参考に、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場するインペリアル・シャトルの最終コンセプトを仕上げた。[16] また『最後のジェダイ』の特別編ではタトゥイーンの祝賀シーンにスカイホッパーが付け加えられ、動くスカイホッパーの実機が初めて画面に登場した。[14]

登場作品

参考資料

脚注

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