TIE/ln制宙スターファイター(TIE/ln space superiority starfighter)はサイナー・フリート・システムズ社が製造した銀河帝国宇宙軍の主力スターファイターである。インペリアル級スター・デストロイヤーと並び、帝国軍の宇宙戦力を象徴する存在だった。
TIE/lnは大文字でTIE/LNと表記されることもあった。公式名称はツイン・イオン・エンジン “量産版” 制宙スターファイター (Twin Ion Engine "line edition" space superiority starfighter)。TIEファイターという呼び名で広く知られた。
TIEファイターは特徴的なH型の船体を持つ1人乗り戦闘機で、高速なドッグファイトを想定して設計されていた。クローン戦争で使用されたイータ2アクティス級軽インターセプターを部分的に参考にして開発され、機動性が高く、操縦装置は直感的に扱うことができた。帝国ではパイロットは消耗品とみなされていたため、TIEファイターは偏向シールドを持たず、生命維持システムは最低限のものしか用意されていなかった。帝国時代、TIEファイターはTIEアドバンストx1やTIE/inインターセプターといった多くの派生機(TIEシリーズ)を産んだ。また、ファースト・オーダーは帝国時代のTIEファイターの欠点を補った新型のTIE/fo制宙戦闘機を使用した。
特徴[]
TIE/LNスターファイターはシールドや強固な装甲を持っておらず、操作性やパイロットの戦闘技術に依存していた。TIEのコックピットは窮屈で、防衛機能の低さはパイロットにとって命取りとなった。しかし、TIEファイター・パイロットは自分たちの戦闘機の欠陥を自嘲気味に自慢していた。彼らは、TIEをうまく乗りこなす能力こそパイロットの真の能力なのだと考え、TIEのエース・パイロットは同僚たちの尊敬の的だった。銀河帝国はTIEファイターの改良に取り組み、TIEアドバンストv1やTIEアドバンストx1、TIE/inインターセプターを開発した。[9]
歴史[]
帝国の象徴[]
TIE/ln制宙スターファイターは、クローン戦争期の先進的なスターファイター・デザインを基に開発され、銀河帝国の象徴的な戦闘機になった。銀河帝国が銀河系各地の惑星に対する支配力を強めたことで、帝国軍はますます多くの星々でTIEファイターを建造することになった。やがてロザルといった惑星では、TIEファイターが空を飛行する光景が一般的になった。製造企業であるサイナー・フリート・システムズ社等と協力し、帝国は絶えずTIEファイターのための新しいテクノロジーの開発に努めた。実験的に製造されたTIEの試作型の中には、シールドや先進的な兵器、追跡能力、さらに優れた操作性能を持つものもあった。[9]
銀河内戦[]
共和国再建のための同盟は、帝国の戦闘機よりも優れた兵器やシールドを備えたT-65B XウイングやYウイング・スターファイターでTIE中隊に対処した。しかし、TIEファイターのエンジンの轟音は、多くの反乱軍パイロットに恐怖感を覚えさせた。当時、TIEファイターは帝国宇宙軍で数多くの役割を果たしていた。TIEはスター・デストロイヤーの偵察機やデス・スターの哨戒機として活躍し、密輸業者や海賊の討伐や、帝国が支配する惑星のパトロール等も担当した。[9]
銀河内戦はTIEモデルの新型開発を後押しした。ダース・ヴェイダーはヤヴィンの戦いでTIEアドバンストの試作機に乗り込み、TIEファイター部隊を率いて戦った。ヴェイダーと部下の隊員たちは、デス・スターを防衛するために多数の反乱軍戦闘機を撃墜したが、<ミレニアム・ファルコン>の思いがけない介入により、バトル・ステーションを守りきることが出来なかった。エンドアの戦いの当時、帝国軍艦隊ではTIEファイターと並んでTIEインターセプターも使用されるようになっていた。[9]
登場作品[]
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ Star Wars Rebels: Visual Guide: Epic Battles
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド
- ↑ TIE fighter - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 5.0 5.1 帝国の奉仕者:銀河系の端
- ↑ スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- ↑ Star Wars バトルフロント
- ↑ アフターマス
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 TIE Fighter - 公式データバンク
- ↑ 10.0 10.1 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望