Yウイング・スターファイター(Y-wing Starfighter)はコーンセイヤー・マニュファクチャリング社が製造した戦闘機兼長距離爆撃機のシリーズである。銀河共和国の発注によって開発され、クローン戦争で活躍したBTL-B Yウイング・モデルから始まり、コックピットの形状が異なる複数のバリエーション、いわゆるBTLシリーズが展開された。このうち単座式のBTL-A4モデルの多くが反乱同盟によって改造され、銀河内戦で活躍した。反乱軍のYウイングは修理や整備の際の利便性を重視してアーマー・プレートをはぎ取られ、全長も切り詰められていた。Yウイングは旧式で、スピードが遅くドッグファイトにも不向きとされたが、ハイパードライブを搭載した長距離爆撃機として、地上の標的や主力艦、宇宙ステーションといった攻撃目標に甚大なダメージを与え、かつ無事に帰還する能力に長けていた。
モデル[]
BTLシリーズ[]
BTLシリーズ(BTL-series)[1]、あるいはBTL Yウイング・スターファイター(BTL Y-wing starfighter)[2] はコーンセイヤー・マニュファクチャリング社がBTL-B Yウイングの成功を受けて開発したYウイングのバリエーションである。ただしBTLシリーズはコックピットのバリエーションが異なるだけで、どの機体も同様のデザインとなっていた。以下のモデルが知られる:[1]
BTL-B Yウイング[]
共和国宇宙軍の依頼で開発されたBTL-Bモデルは[1]、コーンセイヤー社が製造した最初のYウイングである。[3] 一般的なV-19トレント・スターファイターや当時最新鋭のジェダイ・スターファイターよりも高い火力を搭載可能なスターファイター兼長距離ボマーとしてつくり出された。[1] BTL-Bはパイロット1名、砲手1名、アストロメク・ドロイド1体によって運用され、砲手はバブル型の回転式砲座に座った。[4] スピードが遅くドッグファイトは不向きであるが[5]、高い耐久性能と火力、魚雷積載能力を誇った。[1] またBTL-Bのコックピットは体格が同じクローン・トルーパー・パイロットを想定して設計されていた。[1]
BTL-A4 Yウイング[]
BTL-A4は単座式のYウイングであり、パイロット1名とアストロメク・ドロイド1体によって運用された。BTL-Bと同様、BTL-A4も頑丈なアーマー・プレートで覆われているのが本来の状態であるが、反乱同盟によって改造され、内部構造がむき出しの状態になった機体が銀河帝国との戦いで広く使用された。Yウイングには複雑な冷却システムが搭載されていたが、この装置には飛行のたびに徹底的なメンテナンスが必要とされた。そのため反乱軍技術者は内部機器にアクセスしやすいよう最初からアーマーを剥ぎ取り、メンテナンスの利便性向上を図った。またスピードや操作性能を上げるため、反乱軍のBTL-A4は不要部品の削減や再構成が行われており、標準モデルよりも全長が短くなっていた。[1]
BTL-S3 Yウイング[]
BTL-S3タイプはBTL-Bと同じくパイロットと砲手の2人乗りだが、砲座はバブル型の旋回砲塔ではなく、パイロットと背中合わせの配置になっていた。BTL-A4と同じく、このモデルも反乱同盟による改造が施され[1]、アーマー・プレートがはぎ取られた。[6][7] BTL-A4モデルと違い、反乱軍のBTL-S3モデルはYウイングにもともと搭載されていた燃料リサイクル・システムを取り外さずそのまま使用していた。BTL-A4がヒット=アンド=ランの任務に使用されたのに対し、BTL-S3はクーリエ船として用いられたため、標準仕様の燃料システムが長距離航行に極めて有効であると判断されたのである。[1] ただし他のYウイングと同様、BTL-S3も頑丈ではあるがスピードが遅い機体として知られた。[7]
BTA-NR2 Yウイング[]
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 反乱軍スターファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- ↑ スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- ↑ 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第19号 (スターシップ・ファクトファイル:コーンセイヤー社製BTL-B Yウイング・スターファイター)
- ↑ クローン・ウォーズ – マレボランスの影
- ↑ Y-wing Starfighter - 公式データバンク
- ↑ ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険
- ↑ 7.0 7.1 スター・ウォーズ:ポー・ダメロン レジェンド・ロスト