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「どこへ行くんです? 武器は使えないとラウが言ってたのに」
「ジェットパックをつけたマンダロリアンは、武器よ」
エズラ・ブリッジャーボ=カターン・クライズ[出典]

Z-6ジェットパック(Z-6 jetpack)はミトリノモン・トランスポート社が製造したジェットパックデス・ウォッチ兵士賞金稼ぎジャンゴ・フェットおよびボバ・フェットなど、マンダロリアンの戦士たちに好んで使用された。Z-6は短距離用のジェット推進装置であると同時に強力なミサイル・ランチャーでもあり、様々な種類のミサイルを装填することができた。

特徴[]

Z-6Jetpack-CM

Z-6で飛翔するボバ・フェット

ミトリノモン・トランスポート社が製造したZ-6ジェットパックは強力なミサイル・ランチャーと短距離飛行用のジェット推進装置を組み合わせたものだった。[1] 兵士が迅速かつ敵に予想されにくいやり方で移動する必要があるとき、こうしたジェットパックは最も素早く、最も不意を突ける方法のひとつだった。装着者はパックに付属している小さな噴射装置であっという間に空中に飛びあがり、高度70メートルまで達することができた。このパックは音声および手首搭載の制御装置でコントロールすることができ[4]、右側のスラスターに起動ボタンがあった。[7] 装着者はジェットパックによって立体的な移動が可能となり、戦闘においては敵を上空から急襲したり、遠方から攻撃する等の選択肢が増えた。パックには方向スラスターによる操縦性を確保しやすくするため、ジャイロスタビライザーが設けられていた。[1] 左右に配置されたチューブは燃料タンクであり[7]、20回分の噴射を十分にまかなえる燃料が入っていた。[1] パックは磁気で背中に取り付けられた。[7]

ジェットパックは高速かつ軽快であり、継続的に飛行し続けることも、戦闘において敵の優位に立つため瞬間的にジェット噴射することもできた。[3] Z-6はロケット・ミサイル1発を搭載可能なマウント・ポイントのおかげで、高い戦術的柔軟性を誇った。発射物は戦術的ニーズに応じて変更可能であり[4]ホーミング・ミサイルを始めとする数種類のミサイルを装着可能だった。[1] こうしたミサイルは多くの紛争で戦いの流れを一変させるパワーを持っていた。[3] 中央のミサイルの隣には、照準用レンジファインダーが配置されていた。[7] またミサイル以外にも、内側ウィンチにケーブルが巻かれた発射型のグラップリング・フックを装着することもできた。[1] しかしジェットパックには外部からの衝撃に弱いという大きな欠点もあった。ジェットパックは棒で鋭い一撃を一発食らうだけでも誤噴射を起こしかねず、人体に危害をもたらしたり、最悪の場合はに至らしめる可能性すらあった。[3]

歴史[]

共和国時代[]

Jetpacks-FFp52

ジャンゴ・フェットのZ-6ジェットパック (右) とJT-12ジェットパック (左)

Z-6はJT-12ジェットパックと並び、戦闘オプションの豊富さを重視する伝統志向のマンダロリアンたちのあいだで人気だった。[4] このジェットパックはデス・ウォッチのような組織化された勢力から、ジャンゴ・フェットボバ・フェットといった個人の賞金稼ぎに至るまで、幅広いマンダロリアンに好まれた。[3] Z-6モデルは使用者の好みによって仕様変更が可能であり、マンダロリアンのコマンドーやジャンゴ、ボバ・フェットも改造を行っていた。[1]

22 BBY[8]、ジャンゴ・フェットは惑星コルサントで同業者ザム・ウェセルを口封じのため毒矢で仕留めた後、Z-6ジェットパックを噴射させてすぐにその場を去った。惑星カミーノジェダイ・ナイトオビ=ワン・ケノービ対決した際、フェットはZ-6を駆使して敵と距離をとり、遠距離からウェスター34ブラスター・ピストルを連射した。またケノービはフェットのジェットパックから発射されたミサイルの衝撃でライトセーバーを落とした。フェットはケノービがライトセーバーを拾うのを阻止するため彼の手首にウィップコードを巻き付け、そのままジェットを噴射した。しかしケノービがコードを柱に引っかけたため、制御を失ったフェットはプラットフォームに落下し、故障したジェットパックが外れて爆発してしまった。[9] お気に入りだった[7] Z-6が破壊されてしまったため、フェットはジオノーシスでは代用のJT-12ジェットパックを使用することになった。[9]

帝国時代以降[]

「お見事」
「下のやつを狙ったんだが」
―ジェットパックのミサイルで帝国輸送船を撃破した後、ディン・ジャリンボバ・フェット[出典]

ナイト・アウルのマンダロリアン、ボ=カターン・クライズクローン戦争ではJT-12ジェットパックを使用していたが[10]帝国時代にはZ-6モデルを使うようになっていた。2 BBY、ボ=カターンとクライズ氏族の戦士たちは惑星マンダロアで発生した銀河帝国サクソン氏族との戦闘においてZ-6を使用した。ボ=カターンは刑務所基地で戦っていたレン氏族に加勢したのち、ジェットパックを使ってコムルク級ファイター/トランスポートから飛び降り、TIE/ln制宙スターファイターと空中戦を繰り広げた。[5]

Bobawhere

ボバ・フェットのZ-6はハン・ソロが振り回したバイブロ=アックスによって故障し、誤作動を起こした

ボバ・フェットも帝国時代にZ-6ジェットパックを使用した。ヤヴィンの戦いの直後、フェットは惑星タトゥイーンにあるベン・ケノービの家ルーク・スカイウォーカー対決した際、接近戦でジェットパックの噴射を駆使した。[11] 4 ABY、フェットはタトゥイーンのカークーンの大穴で発生した乱闘に参加し、Z-6ジェットパックを使ってジャバセール・バージケタンナ>からバンサIIカーゴ・スキッフへ飛び移った。しかしハン・ソロが闇雲に振り回したバイブロ=アックスが運悪く命中した結果、フェットのジェットパックは誤作動を起こしてしまった。フェットはジェット噴射の勢いで<ケタンナ>の船体に叩きつけられたのち、サルラックの中へ落下していった。[12]

大穴における戦闘が終わった後、ボバ・フェットはなんとかサルラックの体内から脱出したが、力尽きて倒れていたときにジャワ廃品回収業者によってZ-6ジェットパックをアーマー一式もろとも剥ぎ取られてしまった。[6] エンドアの戦いの後、タトゥイーンの町モス・ペルゴ保安官を務めるコブ・ヴァンスがジャワのサンドクローラーと遭遇し、シリカックス・クリスタルと引き換えにボバ・フェットのジェットパックとアーマーを手に入れた。[13] なおフェットがサルラックから脱出した時点で、ジェットパックにはミサイルが装填されたままだったが[6]、ヴァンスがジャワと出会ったときには無くなっていた。しかしヴァンスは新しいミサイルが装填された状態でモス・ペルゴに帰還し、アーマーとミサイルを駆使してマイニング・コレクティヴ撃退した。9 ABY、ヴァンスはディン・ジャリンらと協力してクレイト・ドラゴン退治した際にもジェットパックを使い、ミサイルを発射した。この戦いの後、ヴァンスはジェットパックとアーマーをジャリンに譲った。[13]

のちにフェットは自分の装備がヴァンスを経てジャリンの手に渡ったことを突き止め、惑星タイソンでこのマンダロリアンと対峙した。モフギデオン指揮下の帝国軍残存勢力がタイソンに現れた際、フェットはジャリンのガンシップレイザー・クレスト>から装備を回収し、ジャリンに加勢した。[14] ジャリンがヴァンスから入手した時点でジェットパックのミサイルは無くなっていたが[13] この頃には再装填されており、フェットはミサイルを使って帝国輸送船2隻を仕留めた。以降、フェットはジェットパックを含む装備一式を再び自分の物として使用し[14]、まもなく全体的な再塗装を施した。[15]

制作の舞台裏[]

Death Watch jetpacks

『アルティメット・スター・ウォーズ』でZ-6ジェットパックとして紹介されている画像

設定資料集『アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科』では、Z-6ジェットパックの記事に『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のエピソード『デス・ウォッチの陰謀』の一場面の画像が掲載されている。[1] しかし本作に登場するジェットパックは、Z-6のものと似たミサイルが取り付けられているものの、本体のデザイン、特にスラスターのジェット噴射装置の配置が側部ではなく底部であることから、JT-12モデルであると判断できる。

登場作品[]

参考資料[]

BobaFettZ6Jetpack-USW

ボバ・フェットのZ-6ジェットパック

脚注[]

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